2011.09.07 WED
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■広報レポート <キャプテンの背中>

 その試合で実を結ばなかったとしても、心に訴えかけるプレーがあります。全力疾走で内野ゴロを安打に変え、ひと振りで沈滞ムードを一変させる男がファイターズにはいます。稲葉篤紀、39歳――。苦しい戦いを強いられる中、キャプテン自らが戦う姿勢を前面に押し出してみせました。

 三回に投手への内野安打で出塁すると、五回無死一塁で右越えの9号2ラン。「つなごうと思った」という意識で打った一発ですが、「久しぶりに芯食ったで」とベンチ裏でホッとした表情を浮かべていました。七回の先頭では右中間へ二塁打を放って猛打賞を記録。三塁まで進んだ直後、ホフパワー選手の中犠飛でホームを駆け抜けました。

 この日の練習にはロングティー打撃を加えて鋭い当たりを連発。不断の努力は裏切りません。自らの状態を上げるだけではなく、ベテランが見せる諦めない姿は、それだけでチームを鼓舞するのです。

 リードされても、ベンチから選手の“声出し”が止まることはありません。誰かが生還し、好投すれば全員が笑顔で出迎える。勝ち負けを振り返るのは試合が終わってから。「練習は厳しく。試合は楽しく」。その瞬間で全力を尽くそうという稲葉選手の言葉は、チーム内に浸透しています。

 敗戦を受け止めた上で、しっかりと前を向く。首位が遠のいても、やるべきことは同じ。キャプテンの背中がすべてを物語っています。

■大塚投手 <2回1/3、球数54、打者16、安打8(本塁打1)、三振1、四球1、失点5、自責点5>

「調子自体はいつも通りだったと思います。ただ、連打を浴びてから流れに飲み込まれてしまい、乗り切れませんでした。この後は逆転を信じてベンチで応援します。」

■梨田語録

「先発の大塚は立ち上がりリズムよく投げていたんですが、内川に(本塁打を)打たれたのも含めてストライクから入り過ぎたなと思います。打線にプレッシャーは多少あるといますが、まずはしっかりバットを振ること。直接対決3連敗の現実を受け止め、明日の休みでしっかり切り替えたいと思います。」

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