2011.09.14 WED
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■広報レポート <苦しんだからこその喜び>

 ロッカーの椅子に腰をかけた武田勝選手は、気持ち良さそうに大粒の汗をぬぐいました。「きょうはね、ホント疲れたよね」。七回までマウンドに上がり、三者凡退に抑えたのは六回の1イニングだけ。残りの6イニングすべてで得点圏に走者を背負う内容となれば、その言葉にも実感がこもります。それでも粘って1失点に抑えるのが武田勝選手の真骨頂。今季10勝目を挙げました。

 3年連続の大台ですが、今季は特に簡単に到達できたわけではありませんでした。8月中旬に体調を崩し、8月23日に復帰してからの3試合は七回までマウンドを守ることができませんでした。この間に生活習慣まで変わってしまったといいます。8月7日に9勝目を挙げてから、実に5回目の挑戦。1ヶ月以上かかって2ケタ勝利に手が届き、久しぶりにヒーローインタビューも受けました。

 「チーム初安打が出た直後に得点が入るっていうのは、よくあることだよね。自分も経験があるような気がする」。左腕が目を細めるのは、ワンチャンスを生かした打線の逆転劇でした。六回1死までマリーンズ先発・唐川選手の前に無安打だった打線が大野選手の右前打で沈黙を破ると、振り逃げと死球も絡み、2死満塁で小谷野選手が逆転の2点適時打を右前に運びました。

 チームは約2週間ぶりとなる連勝。苦しい時期を乗り越えたといえるかどうかは、明日の一戦にかかってきます。東京ドームでの今季最終カードで、その真価が問われます。

■武田勝投手 <7回、球数92、打者29、安打8、三振1、四球1、死球1、失点1、自責点1>

「序盤から苦しい展開の中で何とか粘って投げることができた。反省点もあるけど、自分のピッチングはできたと思います。ランナー三塁になってから粘れたのが大きいですね。この後はチームが勝てるように応援します。」

■梨田語録

「武田勝はいいのか悪いのか粘り強いというか、ピンチは多かったけどよく頑張った。こないだのホークス戦の方が状態は良かったと思うけど、そういう中で防御率1点台のピッチングをしてくれました。(六回に)初ヒットがやっと出たと思ったら、あそこから点が入るんだから分からないですね。小谷野もよく打ってくれたし、もうひとつ勝ちにいって、福岡にいきたいですね」

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