2011.10.04 TUE
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■広報レポート <待ち焦がれたシーン>

 グラウンドを揺らす花火の大音響が、久しぶりに体の中を突き抜けました。ベンチから360度散り、サインボールを投げ入れる勝利の儀式。札幌ドームでの白星は実に8月21日のバファローズ戦以来44日ぶりで、久しぶりの光景を確認するように選手たちも目を凝らしていました。

 重い扉をこじ開けたのは稲葉主将のバットでした。初回2死一、三塁。イーグルス塩見選手の内角直球に差し込まれながら、三塁頭上を破る先制タイムリーを放ち「先制点は今この状況で持つ意味が大きい」と、ベンチに心のゆとりをもたらしてくれました。

 追われる者が追い詰められたような心境に陥ると、追う側には持って来いの状況。先発の武田勝選手も「勝たなければいけない、というプレッシャーは取り除いてマウンドに上がりました」と話した通り、腕の振りも鋭く7回途中まで2安打無失点と全く危なげない投球を見せてくれました。

 9回は武田久選手が3人で締め、自己最多のシーズン35個目のセーブをマーク。無失点勝利は21試合目となり、1961年以来40年前の球団記録に並んだのもこれまでの頑張りがあってからこその数字です。今月は残り12試合中10試合が本拠地・札幌ドーム。「2位を守るのではなく、2位をつかみ取る覚悟でファンの皆さんと戦っていきたい」と稲葉選手は話し、チームはこの上ない追い風に乗っていきます。

■武田勝投手 <6回2/3、球数75、打者22、安打2、三振3、四死球0、失点0、自責0>

「基本に立ち返って、楽しむことを考えてマウンドに上がりました。変な力みや勝たなければいけないというプレッシャーを取り除き、しっかり腕を振っていけました。今後もこのようなピッチングを心掛けていきたいと思います。」

■梨田語録

「久しぶりに札幌ドームで勝てましたね。先取点が取れたのと、すぐに追加点が取れたのが良かった。でも、その後はつらいゲームでしたけど。武田勝はボールに切れがあったし、ストライク先行で完投してもおかしくない球数でいっていた。ただ、牧田が前の打席でいい当たりしてたり、勝に合っていたので替えどきかなと。難しかったけど、思い切って替えました。(札幌ドームでの勝利は)一ヶ月以上なかったし、長くかかりましたね。これからは何とかひとつでも多く勝たないといけない。やれることはすべてやりたいと思います」

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