2011.10.05 WED
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■広報レポート <すべてが財産になる>

 高めのカーブにバットが空を切ると、中田選手は悔しそうに天を仰ぎました。2点を追う九回2死三塁。粘りながらも最後の打者となった瞬間のことでした。反撃のノロシを揚げる一撃を放った男も、試合を振り出しに戻すまでには至りませんでした。

 2点を追う五回。先頭打者として打席に立った中田選手はスライダーをフルスイング。詰まりながらも、左翼スタンドに放り込みました。札幌ドームでは8月4日以来、約2ヶ月ぶりのアーチとなる今季17号ソロ。それでも浮かれる様子はまったくありません。「この後も気を引き締めて打席に入る」と話し、グラウンドに飛び出しました。

 先発のダルビッシュ選手が今季最多の10安打を浴びる中、粘りの投球で8回3失点。ただ、攻撃陣から1イニングで2本以上の安打が出ることはなく、エースを勇気づけることはできませんでした。

 シーズン前半、ダルビッシュ選手の登板試合で何度も殊勲打を放ってきた中田選手。1年間、一軍でフルに戦うのは初めての経験ですが、悔しい1打席は大きな財産になるはずです。公式戦は残り11試合。その後に待っているクライマックスシリーズへ向けても、必ず生きてくると期待せずにはいられません。

■ダルビッシュ投手 <8回、球数124、打者36、安打10、三振9、四死球3、失点3、自責3>

「相手も策を講じてきた中で、しっかり抑えなければいけないところでしたが、勝負所で打たれてしまいました。チームが勢いづくところで勝てずに残念です。調子自体は良くも悪くなくという感じでした。」

■梨田語録

「(4回に)ガルシアのイレギュラーヒットがあって2点先行され、それが重くのしかかった感じですね。グラブに触ったような当たりもありましたが、先頭打者を出すことが多すぎたなと。打線は井坂投手が思った以上で、つながらず援護できなくて残念でした。中田も17号を打ちましたし、最後の場面も三振にこそ終わりましたけれどタイミングも合っていて粘りがあったなと思います。」

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