2011.10.06 THU
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■広報レポート <切り替わる瞬間>

 気迫のこもったストレートが鉄平選手のバットをねじ伏せ、二ゴロに打ち取ってゲームセット。左手のグラブに握り固めた右拳をぶつけた武田久選手が、今季36個目のセーブを挙げて試合を締めくくりました。シーズン22回目の無失点勝利が球団新ならば、自身の通算102セーブもMICHEAL選手(現ジャイアンツ)に並ぶ球団タイ。記録づくめの一夜にもまだ先に戦いが続くとあり、守護神は「次も自分の仕事をすることだけ」と冷静に受け止めていました。

 4回に暴投と敵失で挙げた2点をバックに、斎藤佑選手が好投。8奪三振で7回まで無失点を続けていただけに、武田久選手は「斎藤が完封すると思っていましたので、比較的のんびりしていました」と試合の流れを読み取っていました。ベンチが継投を選択するやスイッチをオン。パ・リーグ初の100ホールドと100セーブを達成した元セットアッパーは、三振が取れるクローザー向きではないと自認しながら「与えられた役目はしっかり果たしたい」の思いで一つずつ数字を積み上げてきました。生命線の制球力でこの日も3人でイーグルス打線を仕留め、従来のスタイルと一線を画す抑え役を完璧に演じ切ったのです。

 登板前のマッサージ中に少しでも眠気を感じれば眠りに落ち、頭をすっきりさせてブルペンに向かうそう。神経をすり減らすポジションだからこそ、己をしっかりと持ってマウンドへ上がるまでを逆算します。3位バファローズと3ゲーム差で最終盤へ。「1戦必勝というか、僕たちは目の前の試合に勝っていくだけ」。決して大言壮語を吐かない32歳は、今何をなすべきかを悟り、前を見据えています。

■斎藤佑投手 <7回、球数95、打者26、安打4、三振8、四死球1、失点0、自責0>

「初回は少し安定しなかったですが、あのピンチをしのいできょうの自分のピッチングをつかむことができました。真っ直ぐで初球、2球目でカウントが取れたので変化球が生きました。チームが勝てるよう、この後はベンチでしっかり応援します。」

■梨田語録

「斎藤は立ち上がりいやな雰囲気があったけど、満塁を切り抜けたから。きょうはキレもあったしね。左バッターのインサイドを思い切って行けたりとか、前半中盤終盤で違うピッチングをしていた。八回はファイターズのやってきた方程式でと迷いなく代えました。本拠地で久しぶりにいいピッチングをして勝ちもついたから、次の登板も含めて期待したい。武田久は去年苦労したけど今年は春先から素晴らしい。増井、久を出す時には監督は仕事がないくらい。安心して送り出してますから」

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