2011.10.16 SUN
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■広報レポート <神話が崩れても>

 4万2063人の超満員で膨れ上がった札幌ドームを舞台に、3番に加藤政選手を据え、8年目の渡部選手が1軍で初のスタメンマスクをかぶったホーム最終戦。若手に出場機会を与えながらもイーグルスのエース田中選手に全力でぶつかりましたが、結果は5安打零封に終わり、2004年から続いた札幌ドームでの最終戦全勝“神話”は7でストップしました。

 2005年には当時控えだった田中賢選手がサヨナラ本塁打を放ち、その他の年もプレーオフやクライマックスシリーズ進出へ大きな1勝を挙げてきた節目の1戦。この日も単なる敗戦、と感じさせない光も見えました。9日のライオンズ戦で5回1失点と好投した2年目の中村選手が、今季2度目の先発マウンドでも伸びやかな直球でイーグルス相手に5回まで無失点。100球を越えて「球が高めに浮くようになって」6回に2点を失いましたが、スタンドから降り注ぐ温かい拍手にファンの皆さんの来季への期待感がうかがえました。

 試合後のセレモニーでは今季の象徴的場面がビジョンに映し出され、チーム全体を覆った9月の不振を乗り越えて日本一への挑戦権を獲得したことを改めて確認しました。挨拶した梨田監督、鶴岡選手会副会長とも戦いは日本シリーズまで続くことを約束。18日のシーズン最終戦となるライオンズ戦(西武ドーム)終了後、宮崎と鎌ケ谷に分かれてもう一度戦いの支度を整えて29日のCS初戦に舞い戻ります。

■中村投手 <6回、球数121、打者27、安打7、三振4、四死球2、失点2、自責2>

「投げていくうちに途中からストライク先行で、自分有利に進められたと思います。6回に入ってボールが高くなってしまい、完全に力不足でした。中盤以降もしっかり放れるよう、努力していかなければと実感しました。」

■鶴岡選手会副会長による本拠地最終戦ご挨拶

「わずか1勝の差でクライマックスシリーズを逃した昨シーズン、僕達も本当に悔しい思いをしました。今年は、みんなでその1勝をもぎ取ろうとキャンプから取り組み、頑張り、スローガンである『ONE_1』になるように1シーズンを通してチーム一体となって頑張ってきました。良い時も悪い時もファンの皆さんの後押し、そして熱い声援が僕たち選手を勇気づけてくれました。残念ながら、リーグ優勝は逃してしまいましたが、僕たちにはもう一つの目標である日本シリーズ制覇というチャンスが残されています。厳しい戦いになると思いますが、チーム全員最後まで諦めずに全力で戦い抜きます。10月29日から始まるクライマックスシリーズ ファーストステージ、そして11月の日本シリーズ、皆さんまた札幌ドームで共に戦いましょう!本当に長かったレギュラーシーズン。最期まで温かいご声援本当にありがとうございました!」

■梨田監督、本拠地最終戦ご挨拶

「一年間、暖かいご声援本当にありがとうございました。今シーズンは東日本大震災で開幕が遅れ、選手たちも調整が非常に難しかったと思います。その中で選手たちは被災された方たちに、勇気と元気と復興の力を与えようということで頑張ってくれました。これも野球ファンの方々の本当の底力だというふうに思います。前半26個の貯金がありながら、9月に思うような試合ができずに、ファンの方々には本当に心配させたなと思いますけど、この辛いときにみなさまの声援が選手を後押しをしてくれて、何とか2位でクライマックスシリーズを、この札幌ドームで迎えるということができました。今現在も故障で戦列を離れたり、あるいはゲームに出れない選手もおりますけれども、10月29日からのクライマックスシリーズ第1ステージでは、必ず勝利して福岡へ乗り込みたいというふうに思っております。是非これからもファイターズの選手たちを温かい目で見て、声援を送ってください。今シーズンはもう1試合残っておりますけども、全力で戦ってまいります。本当に1年間ありがとうございました。」

●10/16(日)梨田語録
「(イーグルス先発の田中選手は)ボールが低めで消えるような感じがあった。チャンスができても、その後は当てさせてもくれないようなね。中村は前回よりもストライク先行で、相手も打ちにくそうにしてた。球数が多かったけど次につながるようなピッチングはしてくれたね。去年から評価はもちろんしてる。ただ、まだ2年目だから。故障している人は早く癒さないといけない。クライマックスシリーズに万全で出られないと困るから。癒してもらって切り替えていくということです」

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