2012.03.31 SAT
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広報レポート <脇役の笑顔>

 グラウンドを見下ろすお立ち台で、自分の横ではは田中賢選手が笑みを浮かべていました。スタンドを見上げると、3万人を超えるファンの方々の笑顔が見えました。「入団して3年目でようやくファイターズの一員になれた気がします」。岩舘選手が顔を赤くしながら答えると、大歓声が沸き起こりました。

 開幕2戦目でのサヨナラ勝ち。ベンチ入りしている誰もが主役になれることを証明した一戦でした。1点を追う9回、四球と犠打で1死2塁となって代打攻勢。二岡選手が左前打でつなぐと、岩舘選手の中前打で同点に追いつきました。そして決めたのは新キャプテンでした。「これが栗山野球です!」。田中賢選手のひと言が、すべてを物語っています。

 岩舘選手は巨人から入団して3年目。1年目はキャンプを1軍でスタートしながら、練習試合の初戦で肉離れを発症して離脱。2年目も1軍での出場は6試合にとどまりました。「何も貢献していないのに契約してくれた球団に感謝していますし、ああいう場面で使ってくれた監督にも感謝しています」。渋く結果を残して開幕1軍をつかんだ男は、感慨深そうに話しました。

 開幕連勝スタートはリーグ優勝、日本一を成し遂げた2006年以来。最高のスタートを切ったチームは、全員野球で突き進みます。

武田勝投手<6回、球数91、打者24、安打6、三振1、四死球2、失点3、自責点3>

「初回に相手に勢いをつけさせて、流れを渡してしまった。立ち上がりは反省点です。その後も粘って投げないといけないところで追加点を与えてしまったのもよくない。この結果をしっかりと受け止めて次に活かしたいと思います。」

栗山語録

「(9回)岩舘の代打起用については、速い球に対応できるのはマナブだと渡辺コーチから推薦があって。守っても走塁でもいつも技術以上のものを見せてくれるし、苦労してきた人間が打つと本当の意味で感動します。連勝できたことより、(武田)勝に色々な意味で無理をかけてきたので、この試合は絶対に勝ちたかった。勝には負担をかけた分、必ず返せるようにしたいですね。中田は無安打ですけれど、山あり谷ありという時にどいう姿を見せてくれるか。確実に数字は残るはずなので、どう切り替えてくれるかだと思います」

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