2012.04.01 SUN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
R
H
1
3
0
6

広報レポート <希望に満ちた敗戦>

 スコアボードに「1」が灯った5回表終了後、ベンチ裏に大きな怒声が響き渡りました。声の主は先発の吉川選手。4回までパーフェクト投球を続けながら、5回先頭の中村選手に先制ソロを喫した悔しさが珍しく露わになったのです。栗山監督の期待を背負い、2008年5月以来の白星をかけたマウンド。結果的に両チーム唯一の得点で雌雄が決し、唯一とも言える失投の重さを痛感していました。

 気迫に満ちた背番号34のピッチングに、開幕から振れていた打線が応える事が出来ませんでした。7回までライオンズ岸選手の前に散発3安打。8回2死から鶴岡、田中賢選手の連打で一、三塁のチャンスをつかみ、代打・鵜久森選手が四球を選ぶも糸井選手が凡退。9回も2死二塁の同点機を作りましたが、あと一本が出ず零敗を喫しました。

 それでも終盤に勝負をかけて振るわれた栗山監督のタクトは、前日の逆転サヨナラ劇を思い起こさせるものでした。8回は左腕にスイッチされた場面で稲葉選手に代打を送り、9回も失敗すればゲームセットの2死から代走・西川選手がプロ初盗塁。「負けても見に来て良かった、という試合をし続けたい」という指揮官の思いが表れた今季初黒星、吉川選手の好投も同様に「今年こそ」の期待を抱かせます。

吉川投手<8回、球数101、打者26、安打3(本塁打1)、三振6、四死球0、失点1、自責点1>

「テンポよくバッターに向かって投げられたと思います。でも、こういう大事な試合では先制されちゃいけない。すべてはそこでしょう。この後は逆転を信じて最後まで応援します。」

栗山語録

「(ライオンズ・岸選手が)素晴らしいピッチングだったけど、吉川も頑張っていたから点を取ってあげたかった。悪いことをしました。今年みんなが期待している中でプレッシャーもあったと思う。それでも、自分のボールを投げるんだというものがあった。ホントに頑張ったけど、申し訳ない。勝たせてあげられなかったのは僕の責任です。(8回に稲葉選手の代打で鵜久森選手を起用し)稲葉という最高のバッターに代えて出した選手がボールをよく見極めてチャンスを広げてくれた。開幕前から全員で戦うと言ってきたし、(中島)卓も考えながらやってくれていたし、西川も2死から勝負(盗塁)してくれた。たとえ負けたとしてもやるべきことをやって負けるんだということ」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート