2012.04.06 FRI
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広報レポート <背負っている自覚>

 開幕投手の宿命も、今の斎藤佑選手には乗り越えるだけのタフさが備わっています。開幕戦のライオンズ涌井選手に続き、この日はマリーンズのエース成瀬選手と対戦。一進一退の展開も7回を6安打2失点に抑えて2勝目をマークし、チームに再び貯金1をもたらしました。

 スコアボードの風速計はバックネットからセンターへ8メートルの風を示していました。いつもの海風とは逆で、試合前ミーティングで中嶋コーチは「変化球が曲がりすぎるかも知れない」と指摘。吉井コーチも「何とかマウンドで投げながら(感覚を)つかんでくれ」と、難しいコンディションに対して高い注文がありました。

 神経質になりがちな状況でも、斎藤佑選手は冷静沈着にスライダー、ツーシームといった変化球を低めに制球。打線は2番に入った小谷野選手がチャンスメークをすれば5番・稲葉選手も6回の勝ち越し犠飛に続いて8回には右前適時打と奮闘を見せ、先手先手と攻めてマリーンズの開幕からの連勝を4で止めました。
 
 この日、カープの前田選手がノーヒットノーランを達成し、同い年の斎藤佑選手は報道陣から知らされると素直に賞賛の声を上げました。「自分もいつかはやってみたい。今は野手に方々に援護してもらって勝っていますが、1-0とか自分のピッチングで勝ったという風になれば。それにしても刺激になります」。勝ち方にもこだわり、さらに高みを見据える斎藤佑選手がこのチームを引っ張ります。

斎藤佑投手 <7回、打者28、球数84、安打6(本塁打1)、三振3、四死球1、失点2、自責2>

「うまい具合に風でボールが動いてくれて、内野ゴロを多く打たせることができました。得点してくれた直後に失点したり、三振が取れなかったのは課題ですが、ストライク先行でいけたのはまずまず良かったかなと思います」

栗山語録

「(打順組み換えについて)過去、成瀬を打ってないところがあって、いろんなデータを見ながら(勝てる)可能性のあるものを考えたということ。でも、こっち(ベンチ)より選手がよくやった。大量点を取れるとは思っていないし、最初の1点に注目する中で進まないといけなかったから。開幕で勝ってからずっと言ってきたけど、斎藤にとっては今日がすごく大事な試合だった。だから(7回での交代は)今日は絶対に勝たせないといけなかった。これで次からは安心して投げられるんじゃないかな。球数も少なく、自分がたくさん投げるんだという気持ちがあったのも良かったね」

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