2012.04.15 SUN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
0
0
0
0
0
0
0
2
1
1
0
0
1
0
0
0
1
R
H
3
7
4
10

広報レポート <不振に“サヨナラ”>

 接戦に終止符を打つ打球が総立ちのレフトスタンドに吸い込まれても、この日の主役は状況が飲み込めていませんでした。3-3の9回裏、自身初のサヨナラ本塁打を放った中田選手をナイン総出でお出迎え。「三塁を回ったところで皆が待ち構えているのが見えて、サヨナラなんだと」。手洗い祝福を受けてハイタッチを繰り返す顔には、不振から解き放たれた安堵の色が浮かんでいました。

 開幕から25打席目の初安打が本塁打。今回も4月11日ホークス戦(北九州)の第5打席からこの日の第4打席まで16打席無安打が続いていました。先発・吉川選手が8回1失点で今季2勝目が見えていながら、守護神の武田久選手が同点2ランを被弾。その直後「力んで結果が出ていなかったけれど、開幕直後と違ってバットは振れていた」という先頭の中田選手が、カウント3-2から片山選手の内角直球をフルスイングで捕らえ、チームに大きな勝利をもたらしたのです。

 この日は糸井、陽選手の盗塁を確実に得点に結びつけ、スクイズでリードを広げる機動力野球を展開。一振りで追いつかれましたが、一振りで決着をつけて野球の醍醐味を味合わせてくれました。試合後には4月30日まで2週間の遠征に出発。長期ロードに向かうナインの足取りを軽くしてくれた主砲が、この先の道のりで完全復調を果たし打線を牽引してくれるはずです。

吉川投手<8回、打者29、球数102、安打5、三振1、四死球2、失点1、自責0>

「調子自体は完全に普通でした。鶴岡さんのリードの通り投げられたのが良かったと思います。僕の投球がどうより、今日は野手の人に守ってもらった結果です」

栗山語録

「意味のある大きなホームランだったよね。ここまで苦しんできて、ああいうところで苦しんできたことを表現できた。感じは悪くなかったから、もっと早く出ると思ってたけど(苦笑)。一生懸命守って下半身を使えてたしね。ああいうものがあると信じて使い続けているわけだから、特別すごいとも思わないんだけど、いまの状況を考えるとよく打ったって言ってあげていいかな。吉川はよく粘りましたよね。いい感じでも悪い感じでもなかった。ただ、中継ぎをどんどん使えないとプレッシャーを試合前にかけた中で8回投げてくれた。勝たせてあげたかったけどね。40セーブやるピッチャーでも年間何回かああいうことはある。勝たなければいけない状況になったわけだし、久にはそれだけの信頼があるということ。(開幕カードが一巡して)さあ、これから始まる、という感じ。このチームは力があるんだと信じる中で、(自分自身が)まだまだ勉強しないといけないと思います」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート