2012.04.19 THU
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広報レポート <6年目、初勝利>

 武田久選手が最後の打者を空振り三振に打ち取ると、ベンチで戦況を見つめていた植村選手は飛び上がって隣に陣取っていた宮西選手と抱き合いました。守護神がピンチを背負い、平静を装いながら高鳴る鼓動を隠せない表情もにじませていた右腕。ベンチの逆端にいた吉井投手コーチがチラチラを視線を送り、「大丈夫や」と何度もうなずいて落ち着かせた直後に歓喜の瞬間は訪れました。

 入団6年目でのプロ初勝利。武田久選手からウイニングボールを受け取り、満面に笑みを浮かべました。ウルフ選手のアクシデントを受けて4回無死で急きょマウンドへ。カウント3ボールでタスキを譲られる中、その選手はさすがに歩かせたものの、盗塁阻止と2三振で勢いに乗りました。翌5回も三者凡退に抑え、稲葉選手の逆転打につなげたのです。
 
植村選手の勝ちを最初に祝福した宮西選手は、この皇子山球場が思い出の地。 大学時代に慣れ親しみ、連続無失点イニング記録を樹立したり引退試合を行ったりした球場でした。7回の1イニングを三者凡退に。後輩に勝ち投手をプレゼントする大きな役割を果たしました。

 「もっとチームに貢献するピッチングをしたい」と植村選手は話しました。同い年のチームメートの活躍は刺激になっていることでしょう。斎藤佑選手が開幕投手を務めて完投勝利を挙げれば、吉川選手も4年ぶりに勝ち投手になりました。そしてこの日、次世代ファイターズを背負う『1988年組』の一人がまた、殻を破りました。

ウルフ投手<途中交代について>

北海道日本ハムファイターズのブライアン・ウルフ投手が本日4月19日(金)埼玉西武ライオンズ6回戦(皇子山)の4回、嶋選手への投球中にバランスを崩し、左大腿部裏に違和感を覚えて降板しました。現在トレーナー室でアイシング治療を受けていますが、今のところ病院に行く予定はありません。

栗山語録

「これだけミスの出た試合ですけれども、キャンプから一つのミスをみんなでカバーしようとやってきたことが出来て、取れたのは大きな意味があります。(緊急登板の植村)祐介が頑張って、ああいう一人ひとりの頑張りがあってチームは前に進めるんだと思います。(決勝打の)稲葉も素晴らしいですよね。あそこ(6回)の流れをしっかりものにしてくれましたし、こういうチームを作り上げて来た人の思いが出ていました」

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