2012.04.20 FRI
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広報レポート <最上の贈り物>

 ゲームセットの瞬間、ベンチでは吉井コーチが「ビッグプレゼント、ビッグプレゼント」と連呼していました。この日が47回目の誕生日だった同コーチが上気するのも無理はありません。5点の援護をもらった斎藤佑選手が、2年目でプロ入り初の完封勝利。師匠に贈る白星は、マリーンズを抜いてチームを首位に押し上げる快投でした。

 開幕から連勝しながら、前回はイーグルス田中選手との投げ合いに敗れた背番号18。昨年も2勝した後に脇腹を挫傷し、1カ月半離脱した苦い思い出がありました。フォームのバランスを修正して臨んだこの日は、直球と縦に落ちるスライダーが切れを増し、前の2試合で計17得点を上げていたバファローズ打線を丁寧かつ力強く牛耳っていきました。

 京都での移動休日となった18日は、古都巡りをせずゆっくり静養に充てたそう。鬼門の3勝目へ何かにすがるのではなく、コーチとともに取り組んだバランス矯正をしっかり意識し、己を信じて今日のマウンドに上がりました。結果として試合前に「大事な日やで」と投手陣に誕生日をアピールした吉井コーチへ、一人で最後まで投げ切るという最高のプレゼントを贈ったのです。

 チームトップの3勝目を飾り、開幕投手に指名されただけのパフォーマンスで牽引する斎藤佑選手。「4月で(3勝目を)取れたので、この流れで行きたいと思います」。完投勝利に完封と“プロ入り初”と称されるものも通過点ととらえ、次の登板に備えます。

斎藤佑投手 <9回、打者37、球数131、安打8、三振4、四死球2、失点0、 自責0>

「(プロ入り初完封は)素直にうれしいですね。(登板前は)何も考えず無心でした。6回に点を取ってもらってからは1回1回全力でいきました。今日の1勝も大事ですが、これからもしっかり勝っていきたいと思います」

栗山語録

「(うれしさをかみ殺すようにしながら斎藤佑選手について言及)もうね、点取ってもらったあとの7回ね、先頭にフォアボールなんて考えられないよね。開幕投手なんだから、しっかり投げろって。だって、開幕投手だよ。バッターが頑張ってくれたすぐあとにさあ。でも……完封してくれて良かったね、ふふふ(笑)。150球になるまでは頑張らないといけないと思ってた。いい形で試合に入れたから、何とか最後まで投げさせてあげたかったしね。(バファローズ先発の)マクレーンはスタートを切りづらいピッチャーだけど、動かしてプレッシャーをかけていかないと、というのがあった。ヨシオ(糸井選手)がスタートして、翔(中田選手)も打ってくれた。先制点はファイターズらしい点の取り方だったよね」

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