2012.04.25 WED
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広報レポート <アクセルを踏み込んで>

 1点差の惜敗から一夜明けた試合前、記者に囲まれた栗山監督は「ものに出来そうで出来なかった試合が一番悔しいよね」となおも悔しさをにじませていました。遠かった本塁へ、一歩でも近づく―。そんな思いがこの日の采配に表れていました。
 
 1点を追う1回、先頭の田中賢選手が四球で出塁すると、すかさず二盗に成功。小谷野選手が確実に犠打を決め、続く糸井選手が遊撃強襲の内野安打で同点としました。2死後、稲葉選手の右前打で糸井選手が一気に三塁を陥れ、陽選手が三遊間を破って勝ち越し。2回に金子誠選手が三盗を、3回も糸井選手が二盗を失敗しても仕掛け続けます。4回は2本のエンドランが的中し2得点。指揮官の攻めの姿勢が選手を縦横無尽に躍動させました。

 逆に相手の流れを断ち切ったのが、必殺の二塁牽制でした。4回2死一、二塁で八木選手―田中賢選手のあうんの呼吸で二走・今江選手を刺したプレーは、2006年プレーオフ第2戦、昨年5月バファローズ戦に次いで3度目のこと。「あれでいい流れが作れました」と、田中賢選手はその裏タイムリーを放った後に語りました。
 
 隙のない野球で首位を奪い返したファイターズ。チーム全体の勢いと歩調を合わせるように、4安打の固め打ちを見せた稲葉選手は通算2000本安打へ残り2本と一気に加速度を上げました。歴史的瞬間はもうすぐそこに迫っています。

八木投手 <6回、球数87、打者24、安打6(本塁打1)、三振4、四死球1、失点1、自責1>

「前回、内角に投げ切れなかったことを反省して、今回はどんどん攻めて行こうと思っていました。ホームランは打たれましたけど、直後に逆転してもらえて楽になったところはありましたし、スイッチを入れ直して飛ばして行こうと思いました。あとはブルペンに任せて応援します。」

栗山語録

「(開口一番)きょうは稲葉のおかげ(笑)。というか、今日の一発目の賢介のスタート(盗塁)だよね。ああいう勝負の仕掛けが、苦しい状況の中でできるんだからすごかったね。一発で流れを変えたよね。稲葉については言うことないよ。昨日やられて今日はすごく大事な試合だったけど、そういう中でも集中していて、チームのためにプレーすることが大切なんだということを改めて浸透させてくれた。稲葉の1本1本の重みはみんな分かっているし、残り2本打つまでにいろんなことがあるかもしれないけど、その生き様に野球の神様は微笑むんじゃないかな」

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