2012.04.28 SAT
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広報レポート <華を添えようと>

 4時間を超える戦いを終えた選手、スタッフは全員、ホテルに着くなり広間に集合しました。2000本安打を達成した稲葉選手の記録を祝うため、まずは鶴岡選手会長が「この瞬間に立ち会えたことが幸せです」と挨拶。栗山監督の音頭で乾杯をすると、普段アルコールを口にしない稲葉選手も一気に飲み干し、会場は大きな拍手に包まれました。

 歴史的場面は早速初回に訪れました。2つの四球で2死一、二塁のチャンスに、稲葉選手がカウント3-0からの148キロを右前に運び、二走・田中賢選手の激走で打点付きの偉業達成。鶴岡選手が真っ先にベンチを飛び出し、一塁付近に選手、監督、コーチによる祝福の大きな輪が出来ました。「プレッシャーを感じている」と常々話しながら、それを感じさせないパフォーマンス。皆口々に「稲葉さん、すごい」と発し、改めて偉大さを感じていました。

 5回に先発・斎藤佑選手が乱れて2点のリードを許しても、直後に粘りを見せました。2死一、三塁から田中賢選手の打球は片山投手のグラブをかすめて二塁前へ。「この試合は負けるわけにいかない」と全力疾走で一塁を駆け抜け、タイムリー内野安打にする執念をにじませ、糸井選手の押し出し四球で試合を振り出しに戻したのです。

 その後は得点を奪えませんでしたが、7回から登板した谷元、宮西、増井、武田久の4投手が1安打無失点の力投。白星で華を添えられずも、負けられない思いを全員で体現した引き分けと言えます。「2001本目を目指す稲葉さんとともに、しっかり優勝という目標に向かって頑張りましょう」。鶴岡選手の言葉で気持ちを一つにし、明日からの戦いに向かいます。

斎藤佑投手 <6回、球数112、打者28、安打7、三振4、四球3、失点3、自責点3>

「調子自体は悪くなかったです。ただ、3点を取られた5回だけコントロールがなかなか定まらなかった。先制してもらっていたから悔しいです。同点でマウンドを譲ることになったので、この後はブルペン陣に任せて応援します。」

栗山語録

「稲葉の2000本安打、普通王手をかけてすぐに打つということは余りなくて、改めて彼のすごさを感じました。一昨日の練習中、バントすべきところはバントのサインを出してくださいと言ってきました。そういう生き様には感動したし、そういう人だからすんなり打てるのだなと感じさせられました。斎藤佑は良くないなりに踏ん張ったけれども、お世話になった大先輩のための試合を1-0でそのまま持っていけないあたりは反省しないと。逆転されてから追いついてブルペンが粘って頑張ったし、出来ることをみな精一杯やってくれた印象はあります」

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