2012.04.30 MON
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広報レポート <語らずに語る時も>

 アメリカには“行動は言葉より雄弁”という諺があります。7回2失点ながら2敗目を喫した先発の吉川選手は、報道陣の問い掛けにほとんど無言のままバスに乗り込みました。実際に降板直後、広報がコメントを取る際も悔しさが見て取れ、近寄るのがはばかられたほど。普段はきっちりメディア対応する選手だけに、極めて珍しい行動が胸中を物語っていました。

 イーグルス塩見選手との同学年対決は、互いに譲らず5回まで0-0。6回に稲葉選手の適時二塁打で先制し、迎えた7回、先頭ガルシア選手への初球カーブが甘くなり、同点ソロを左翼席に叩き込まれました。そこで気落ちしてか、連打を浴びて1死二、三塁。決勝点は味方の失策によるものでしたが、吉井投手コーチは「あえて厳しいことを言うなら本塁打の後のヒット。全体的に内容は悪くないだけに」と指摘し、今後の糧にするよう期待を込めていました。

 稲葉選手の先制打は通算394本目の二塁打で、田中幸雄打撃コーチと並ぶ歴代12位タイ。2000本安打のプレッシャーの最中も取材に応じてきたものの、この日は吉川選手同様に報道陣の質問に言葉はなく帰路につきました。“個人記録のためにやっているわけではない―”が口癖。1点差を跳ね返せないもどかしさ、連勝が止まった悔しさもあるでしょう。報道を通じてファンの方々へ思いを届けることを旨とするファイターズですが、時としてこうした表現方法になることもあるのです。

吉川投手 <7回、球数107、打者29、安打6(本塁打1)、三振4、四死球1、失点2、自責点1>

「ガルシアの一発が悔やまれます」

栗山語録

「吉川にはこういう試合があるからこそ頑張れ、と。かわいそうだけど、あそこ(7回)を頑張らないといけない。ランナー出しながらも我慢していたから勝たせてあげたかった。でも、求めているレベルが高いから、こういうときこそ頑張って欲しかったね。ミスをどう取り返すかという中できょうは取り返せなかった。悔しいけどね。(貯金8で4月終了に)交流戦までぐちゃぐちゃでどうにもならない状況にならないようにしたいと思っていたから、プラスとしてはそこかな。ただ、きょうの試合を含めて取れる試合というかみんなの力を出し切らせてない試合があった。そういう試合がないようにまだ頑張らないといけないですね」

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