2012.05.06 SUN
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広報レポート <見つかった最後のピース>

 一度手放したウィニングボールが手元に戻り、増井選手は大事そうにグラブの中に納めました。「吉川に渡したら“初セーブでしょ?”と返されて。昨日(敗戦投手になり)やられてたんで、すぐやり返せて良かったです」。武田久選手の離脱によりクローザーを務めることになった背番号19が、1点差のしびれる場面を無失点でしのぎ、そのキャリアに新たな数字を刻みました。

 前日は4-4の9回に登板。抑えれば負けがなくなる状況で犠飛を許し、今季初黒星を喫していました。先頭の李大浩選手に中前打を許しましたが、次打者を投ゴロ併殺に仕留めてピンチを脱し「真っ直ぐが高めに上ずらないよう意識していったのが良かったと思います」と振り返りました。

 社会人の東芝時代は全日本に選ばれ、W杯に出場した際は抑えの経験もありました。昨シーズン先発からセットアッパーに転向し、前日までリーグトップタイの10ホールドポイントをマークしていた“8回の男”も、試合を締めくくる立場になってプレッシャーのかかり方はアマ時代とも違うようです。「1人走者を出した時のドキドキ感がものすごい」-。
 
 それでも150キロを超えるストレートと落差のあるフォークは、天が与えた二物。3勝5敗1分けとやや苦しんだ大型連休9連戦でしたが、最後の試合で最後の1ピースが埋まり、交流戦突入前の2カードに臨みます。

吉川投手 <7回、102球、打者27、安打5(本塁打1)、三振8、四球2、失点2、自責点2>

「初回のゲッツーが本当に大きかった。あれで波に乗っていけました。ただ、李大浩選手に打たれたホームランが…。ちょっと高かったボールを持っていかれました。打者のみなさんのお陰でリードしたままバトンを渡せたので、あとは勝てるように応援します。」

栗山語録

「ひとつ勝つのは本当に大変ですね。吉川は初回のダブルプレーが大きかったですね。連続フォアボールというやっちゃいけない形の中でしっかりゲッツーを取れるようになった。自分でつくったピンチを自分で刈り取れたから大きな自信にしてほしい。ホントはダメなんだけど、0点でよかったね。増井は(武田)久が帰ってくるまで任せられるピッチャーなんだけど、まず1つセーブがついてよかった。ブルペンはいろんな幅を広げていくつもりだけど、宮西から増井の形がいいとブルペンが落ち着くから良かったなと。宮西も3人でいってくれてよかった。3安打の(陽)岱鋼は、もう行けるところまで行っちゃってほしい。余計なこと考えずにやってほしいですね。交流戦まであと5試合、ひとつひとつ踏ん張っていい試合にしたいですね」

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