2012.05.23 WED
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
1
0
0
0
0
2
0
0
1
0
0
0
0
X
R
H
1
9
3
7

広報レポート <記録にも記憶に残る一戦>

 元来、汗かきの男。その額からいつも以上に汗が噴き出ました。試合開始直前。『稲葉篤紀メモリアルナイター』でドーム内の熱気が最高潮に達したのは、稲葉選手が名球会ブレザーに袖を通した瞬間でした。「ズッシリときましたね」。2000安打の区切りを一気に通り過ぎた男は、気持ちも新たに再スタートを切りました。

 1点を先制した1回2死三塁では一二塁間への鋭いゴロ。一塁手に好捕されましたが、全力疾走でセーフにして打点つきの内野安打に。4回1死では右中間への大きな当たりに、三塁まで懸命に走りました。そして直後の中犠飛で生還。打って、走って――。常に全力でプレーする稲葉選手らしさが随所にみられた一戦でした。

 2000安打に250本塁打、さらに400二塁打と今季に入って記録ラッシュのベテランが、日頃から口にする言葉があります。「自分がファイターズに何を残せるのか」。そのプレースタイルだけではなく、ファンサービスへの姿勢などにも学ぶものが多くあります。時に口に出し、時に背中で見せる。振る舞いのひとつひとつが、未来のファイターズにとって貴重な財産となるはずです。

 チームへの貢献は、ただ勝つことに対してだけではありません。「少しでも長くプレーを続けたい」。ヒーローインタビューを受けてからの、ハイタッチと外野スタンドへのあいさつ。そこで見られる多くの笑顔にもっと応えられるよう、稲葉選手は戦い続けます。

吉川投手 <5回0/3、球数90、打者23、安打7、三振3、四死球2、失点1、自責点1>

「野手の皆さんに守ってもらい、リリーフの人にも助けてもらう結果になり、申し訳ないです」

稲葉選手 <2000本安打セレモニー>

「名球会ブレザーに袖を通すことができ、非常に光栄に思うとともに、改めて2000本安打の重みを感じています。また、本日はスタンドのファンの方々をはじめ、たくさんの方々に祝福していただいて本当に感謝しています。これからも1本ずつ積み重ね、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」

栗山語録

「(稲葉選手のセレモニーに立会い)改めてすごい選手なんだと自分の立場を忘れて感慨にふけりました。ファイターズを勝たせることを使命に取り組む姿に、選手たちが学びをもらっている。こっちとしては今のコンディションをどう維持していくか考えていきます。吉川は3回くらいに降ろそうかと思ったくらい。ボールが行っているのにああなっちゃいけないし、(報道陣も)余計な褒め方はしないでください。ただ、踏み入れたことのないところ(自己最多の5勝目)に進めたわけで、何かを感じてくれると思っています。(交流戦5勝1敗については)点が取れても中々追加点が奪えていなくて、見ている以上に怖さがある。明日の休日は一度心を開放して夏の予選が始まるんだくらいの気持ちになって、上位との4連戦に向かってもらいたいと思います」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート