2012.05.25 FRI
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広報レポート <糸井嘉男の凄み>

 一打サヨナラの絶好機に、右打席には4番・中田選手。延長10回、3時間40分を超える試合の結末をスタンドは固唾を飲んで見つめましたが、右打席から弾かれた白球が遊-二-一と渡って歓喜の瞬間は訪れませんでした。しかし大局に立てば2点ビハインドを追いつき、勝ち越しを許さない終盤の粘りが発揮された、価値ある引き分けと言える内容だったのではないでしょうか。
 
 “立役者”を選ぶならば、糸井選手の名が真っ先に挙げられます。3-5の7回2死一塁から代打・ホフパワー選手と鶴岡選手の連打でまず1点。一気呵成に行きたい場面で山井選手の外角に沈むフォークを左前へ弾き返し、試合を振り出しに戻しました。
 
 セ・リーグ上位のドラゴンズ、ジャイアンツと続く4連戦を前に、栗山監督は「トーナメントのように落とせない戦いが続く」と報道陣に話していました。そんな思いを体現するがごとく、9回表2死一、二塁で谷繁選手の右前打を捕球するや、糸井選手が好返球で本塁生還を阻止。「糸井嘉男の凄さを交流戦でセ・リーグのファンにも知ってもらいたい」という指揮官の願い通り、2試合連続の補殺でチームの危機を救いました。
 
 普段は「糸井じゃない。I to I(アイ・トゥ・アイ)!」などと、謎の発言でその場にいる者をあ然とさせる背番号7。持ち前の身体能力でも球界を席巻する驚愕のプレーが続けば、ファイターズの交流戦の戦いに勢いをもたらさないはずはありません。

斎藤佑投手<5回0/3、球数119、打者27、安打7(本塁打1)、三振4、四死球4、失点5、自責点4>

「初回に3点取ってもらって楽な気持ちでマウンドに立つことが出来ましたが、いい形でリリーフにつなげず申し訳なく思います。ブランコの一発は仕方ないにしても、次の1点を食い止められなかったことに悔いが残ります」

栗山語録

「いい形で先に行けたのに、いい結果にならなかった。申し訳ない。(斎藤佑選手について)内容的にもよくないんだけど、この前の(函館で)大量点取られたとき以上によくないというかね。(糸井選手の好返球について)素晴らしかったよね。反省するところはするけど、野手についてはよく頑張ったなと思う。(明日に向けて)負けたら終わりだってずっと言っている。明日も全力で頑張ります」

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