

広報レポート <攻めの矛先>
交流戦首位を走るジャイアンツとの今季初顔合わせは、1回に田中賢選手の中越え適時二塁打で幸先良く先制しました。ところが、得点はいわゆる「スミ1」のこの1点のみ。相手先発の小山選手が3回でマウンドを降り、武田勝選手が強力打線を2点に抑えながらも5投手の継投に封じられ、1点が遠い試合となりました。
試合前のミーティングでは、当然ながら相手の先発投手をいかに攻略するかに多くの時間を割きます。1軍経験の少ない小山選手だけに、スコアラーの分析した投手像に沿ってチームとしての狙いを定めることに重点を置きました。しかし、3回まで3安打2四球で塁をにぎわせながらあと一歩詰めきれなかったことで、相手の継投策の前にわずか1安打と術中にはまる結果となりました。
この日の東京ドームは3階席までぎっしりと埋まり、好調なチーム同士の対戦であることを物語っていました。栗山監督にとって東京ドームは「(現役時代)初めて開幕スタメンをここで果たしたことがよぎった」そうです。ベンチで戦うものにも特別な思いを想起させる雰囲気が、両軍のファンによって作り出されていました。交流戦上位対決にふさわしい、1点を巡る攻防。しかし、内容ではなく結果を求め明日は連敗を止めに全力を注ぎます。
武田勝投手 <7回、球数97、打者28、安打7(本塁打1)、三振4、四死球2、失点2、自責点2>

「調子は悪くなかったし、バッターに気持ちで向かっていくピッチングはできたと思います。ただ、先制してもらったのに追いつかれて逆転されたのが悔しい。この後は逆転を信じて応援します。」
栗山語録
「きょうは(武田)勝らしかったよね。黒星はついたけどさすがだった。きょうみたいな(先制できる)試合だとスッといくから、(追加)点を取ってあげたかったね。(当たりが出ない中田選手について)チームが勝つためにどうしたらいいかを考えなきゃいけないんだけど、自分の考えにブレはない。きょうのスイングはよかった。いまつらいと思うけど、そういう時間の中で例えばフルスイングができるかどうか。そこを超えたところに何かがあると信じているからね」