2012.06.10 SUN
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広報レポート <山を越えた凱旋登板>

 7回、2死満塁のピンチを宮西選手が切り抜けると、ロッカーに戻った武田勝選手は安堵の表情を浮かべました。その回の途中まで3本の安打しか許さず、中日打線を完ぺきに封じました。「最近の中では一番テンポ良く投げられた」。今季最初の月間MVPを受賞しながら5月は勝ち星なし。結果に恵まれない中で修正を続け、ようやく手応えをつかんだ様子でした。

 結果的にこの日も勝ち投手にはなれませんでした。しかし、武田勝選手にとっては復調を実感する先発登板でした。『ナゴヤドーム』という名の“大きな山”を越えたことも、大きな要因になったに間違いありません。
 
 名古屋市出身だけに地元凱旋となるため、楽しみにしてもいい場所のはず。ところが登板を控えた武田勝選手はこう話して苦笑いしました。「ナゴヤドームにはいいイメージがないんだよね」。それは過去に2度このマウンドに立ち、いずれも悪夢としかいいようのない結果が残っていたからです。07年の日本シリーズ第3戦では1イニング持たずに5失点KO。さらに、昨年のオールスターゲームでは4本塁打を浴びました。「いい勉強になりました」と話したのは記憶に新しいところです。

 当地での公式戦初登板で、すべてを払拭する快投を見せた左腕。「これをきっかけにして、今後の登板につなげていきたい」。4月29日以来の勝ち星を今度こそ手に入れてくれることでしょう。

武田勝投手 <6回1/3、球数85、打者20、安打3、三振2、四死球0、失点0、自責点0>

「最近の中では一番テンポ良く投げられました。状態が良かった4月に近づいていると思います。これをきっかけにして、今後の登板につなげていきたいですね。ピンチでマウンドを譲りましたがブルペン陣もよく抑えてくれたし、このまま勝てるように応援します。」

栗山語録

「本当に今日は(武田)勝に勝ちをつけてあげたい一心で早めに(継投の)勝負をかけたんだけれども、悔しいし、勝に申し訳なかった。終盤チャンスがありながら取れなかったことが全てで、我慢してもう1点、2点奪えていればという思いしかないです。(9回1死満塁で遊ゴロの間に同点とされた場面は)二遊間にはゲッツーの指示をしていて、判断の難しい打球が飛んだにも関わらず(中島)卓はエラーすることなく一つアウトを取ってくれた。こちらの指示通りやってくれたことに関しては何も言うことはありません」

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