2012.06.11 MON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1X
R
H
0
7
1
6

広報レポート <似た者同士>

 表面張力を保ってきたコップの水が一気に溢れ出すように、0-0の均衡が破れて試合に決着がつきました。11回裏1
死満塁。守護神の武田久選手が前日も9回に内野ゴロの間に同点とされた井端選手を迎え、渾身のストレートを
中前に弾き返されました。サヨナラに沸き返るスタンドに目を向けることなく、ナインは口を真一文字に結んで
ロッカールームへ下がりました。

 ドラゴンズとの対戦は試合前までで1敗2分け。「守ってワンチャンスをものにする戦いは似ている」と栗山監督が話した通り、互いに手の内を探り合うかのような攻防が続いたのは偶然ではないでしょう。2日前に先発予定だったDeNA戦(横浜)が1回降雨ノーゲームになった多田野選手が6回を無失点投球も、打線は5月23日の対戦で攻略し切れなかった岩田選手の前に無得点と援護の矢を放てずイニングを経過していきました。

 9回は1死満塁で代打スレッジ選手を送りましたが、結果は二ゴロ併殺。11回も1死一塁から陽選手が遊ゴロ併殺に
打ち取られ、ここぞの場面で畳み掛けるファイターズらしさがドラゴンズ戦に限れば発揮できなかったと言えます。

 交流戦は残り5試合と大詰め。敗戦の中で光明を探せば、中継ぎの宮西選手に安定感が戻り、森内選手もいつプロ初
勝利が舞い込んでもおかしくはない仕事ぶりを見せています。次カードは本拠地に交流戦で最上位を行くジャイア
ンツを招いての戦い。相手に合わせるのではない、ファイターズらしさをファンも待ち望んでいるはずです。

多田野投手 <6回、球数75、打者22、安打3、三振3、四死球2、失点0、自責点0>

「調子は普段通りでした。何回かピンチを背負いましたけど、自分のピッチングができたし、最低限の仕事はできたんじゃないかと思います。」

栗山語録

「(武田久選手は)10回に球数少なくスッといってくれたから、(11回の中日打線相手には)一番難しい打順だし無理してもらった。1イニング完ぺきに抑えてくれたから行ってもらうしかない。点を取れるところで取れないからね。最後のところにどうしても目が行ってしまうけど、そうじゃない。(三回に交代した小谷野選手は)抹消しなくても大丈夫そうです」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート