2012.06.14 THU
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広報レポート <雪辱に燃えて>

 マリーンズの結果次第では、この試合を落とせばジャイアンツに交流戦初制覇の栄誉が渡る状況。目の前で優勝を決められたくないという以前に、「雪辱」に燃えるバッテリーの思いが勝利をたぐり寄せました。前夜は相手打線に16安打を浴びての大敗。先発の吉川選手が細心の注意を払ってピンチをしのぐと、攻撃では鶴岡選手が2度の好機に打点を挙げて難敵を打ち破りました。

 吉川選手は前回6月5日のカープ戦で頭部への危険球により不本意にも3回途中で退場。登板間隔が空いたことに不安を抱いてのマウンドでしたが、5回まではストレートで押す投球が功を奏して1失点投球。6回からは「見せていない球を意図的に使った」と、曲がりの違う2種類のスライダーを増やして7回を3安打に封じ込めたのです。

 その左腕をリードした鶴岡選手は、自らバットで援護射撃。5回無死満塁で「ゲッツーでも1点入る場面」と割り切るマイナス思考が福に転じ、澤村選手の直球を右前へ弾き返せば、8回にも11日ドラゴンズ戦に失敗したスクイズを成功。9番打者の打撃が与えるダメージが大きいことを身をもって示し、打席での冴えがジャイアンツを1失点に抑える女房役としての働きにも直結しました。

 週末には年に1度、選手全員がアイデアを持ち寄って企画を立てた「選手プロデュースデー」が控えます。お立ち台では観戦を呼びかけるプロモーションを兼ね、話術でも冴え渡った選手会長。ファンの皆さんとの一体感をさらに醸成し、交流戦を良い形で締めくくります。

吉川投手 <7回、球数100、打者28、安打3、三振5、四死球4、失点1、自責点1>

「前回(6/5カープ戦の危険球退場)から登板間隔が空いて、やはり不安はありました。初回に1点を失いましたが、その後は何とか粘り強く投げられたんじゃないかと思います。ただ、四球が多かったのはしっかり反省しないといけないですね。」

栗山語録

「吉川は(前回の)危険球退場があって心配していた。そういう中でも今回よければ自信になるだろうし、今後のいい材料になるだろうと思っていたから、うれしいです。みんな感じたと思うけど、まっすぐで向かっていけていたよね。自分のボールを投げなさいと言ってきたのはそういうこと。吉川にとっては意味のあるゲームだったと思います。(三回の陽選手の守備について)岱鋼にとっては普通のプレーだよ(笑)。いや、ボールに吸い込まれるように一歩目が出る。今、岱鋼が思い切りやってくれるのはチームの推進力になっている。自分らしくやってほしいですね。小谷野も本当に意味のある素晴らしいフォアボールを選んでくれた。ここ数試合、ああいう展開で勝ち越せなかったんでね。(この快勝が次につながるかと問われ)そうならないといけないし、そうなるように頑張ります」

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