2012.06.16 SAT
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
2
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
1X
R
H
2
7
3
11

広報レポート <打つだけじゃない!>

 定位置より前に守っていたとはいえ、ライナー性の打球で助走はほとんどなし。それでも右手から離れたボールはきれいな白い線を描き、ワンバウンドして鶴岡選手のミットに吸い込まれました。同点で迎えた9回1死三塁、中田選手が犠飛を阻止する本塁補殺を決めた瞬間でした。満面に笑みを浮かべてベンチに戻ると、チームメートから手荒い祝福が待っていたのはいうまでもありません。

 「ホームランも気持ちいいけど、こういうプレーでチームが勝つと勢いに乗っていける」。中田選手といえば打撃のイメージが先行しているかもしれません。しかし、試合前には、清水コーチとマンツーマンで手首と肘の使い方を反復練習する姿もよく見られるようになりました。このプレーで外野補殺数はリーグ単独トップの6つめ。「(糸井選手、陽選手とともに)外野手3人全員にゴールデングラブ賞を獲らせたい」という栗山監督の願いは決して夢物語ではないはずです。
 
 1回には1死1、2塁で左中間に先制適時二塁打を放ち、連続試合安打を「6」まで伸ばしました。「連続安打を狙って試合をしてるわけじゃない。勝つためにやってるんで、数字は気にしてない」。打率は1割台であっても、4番の怖さは日々増しているのではないでしょうか。
 
 その1本が決勝打にならなくても、今季4度目となったサヨナラ勝ちの中で輝いた守備力。走攻守、すべてに意識を高く持って中田選手はプレーし続けます。

ウルフ投手 <6回、球数98、打者26、安打6、三振1、四死球3、失点2、自責点2>

「打線に先取点を取ってもらったにも関わらず、守り切れなかったことが残念です。同点でブルペン陣に任せることになりましたが、この後は勝利を信じて応援するだけです。」

栗山語録

「初回にもう少し一気に攻められたら展開が変わっていただろうけれど、野球の怖さというものを常に考えながらやっているつもりでも楽には行かないと改めて感じた試合です。村中は元々いい投手だし、中盤から球に指がかかり出してやはりその前につかまえるべきだったと反省しています。(9回の)中田の好返球は毎日一生懸命練習に取り組んできた成果で、サヨナラ本塁打を打つより意味のあるアウト。(ジャイアンツの交流戦優勝が決まり)優勝したかった。裏方さんみんなが頑張ってくれていた中で少しでも恩返ししたかったなと、いうのが本音です」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート