2012.06.22 FRI
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広報レポート <試合の入り方>

 節目のマウンドを任される投手として、途中降板を命じられた悔しさに満ちていました。7回1死一、二塁の局面を作られ交代した先発・斎藤佑選手は、その回を見届けロッカールームに戻るや「ふーっ」と大きく息を吐きました。初回に2点を失ったものの、2回以降は尻上がりの投球。ボールに指がかかる感覚が手元に残り、着替えの途中に何度もシャドーピッチングを繰り返していたのが印象的でした。

 時計の針を戻せるのなら…。立ち上がり、1死から2番本多選手を空振り三振に取りながら、鶴岡選手のパスボールによって振り逃げに。盗塁を決められた上、自らの暴投で三塁進塁を許し、落ち着く間もなく3、4番に連打を浴びてしまったのです。「マウンドが乾き切っていなくて滑る感じがありました」。ただ、踏み出す歩幅の違いはあれど、ホークス山田選手も同条件。交流戦明けの初戦、分の良くない対戦相手など繊細になり過ぎた故、エンジンのかかりが遅れたのかも知れません。

 斎藤佑選手が2点でしのぐ中、打線が苦手左腕の前に奮いません。7回に中前適時打を放った金子誠選手が2安打と気を吐いた一方、1番から4番までが全員無安打に倒れ、山田選手にはこれで今シーズン3戦全敗となりました。

 前日の練習前、グラウンド上で全選手を集めて栗山監督はこう話しました。「ここまで全て、(敗戦を見越した起用をする)負け試合を作ることなく戦ってきて皆には負担をかけているかも知れない。でもここから先も変えることはできないので、コンディションを各々で整えてください」。この日も最後まで可能性を信じてワンポイントリリーフを送り、選手にメッセージを送り続けた指揮官。最後まで力を尽くせるのが今のファイターズだけに、試合への入り方次第で1勝6敗まで開いた対戦成績の差を埋められるはずです。

斎藤佑投手 <6回1/3、球数94、打者25、安打4、三振5、四死球2、失点2、自責1>

「調子は良かったです。初回は1点で踏みとどまることが出来たでしょうし、2点目がもったいなかったなと思います。全体的にボールが指にかかり、真っ直ぐ主体で投げられました。」

栗山語録

「何か流れがこないというか、最後まできちっとした野球をやりながら行こうと思っていたんだけど。(ホークス先発の)山田はよかったね。打席に入っていると速く感じたみたい。もちろん何とかしないといけなかったんだけどね。取りたかったね、今日は。斎藤はボール自体は良かった。ただ、1点が重い試合だというのも本人は分かっていたでしょう。内容は悪くないけど、何とかしてほしいピッチャーだからね。(ホークス相手に勝ち星が伸びないことに)それはあんまり。どこで取ってもやられても1つだから、そこに向き合うと変になっちゃう。もちろん、なかなか勝たせてもらえないというのはあるんだけど」

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