2012.06.26 TUE
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広報レポート <成長の証明に>

 上からしっかりと叩いた打球は、大きな弧を描いて左翼席上段に吸い込まれて行きました。「どこまで飛んでいくんだろう」。全力疾走で一塁ベースを回りながら、杉谷選手はそう思ったと笑みをこぼしました。打った瞬間に結果は確信していました。余韻を楽しみながらダイヤモンドを一周できる特権を与えられたということを。
 
 小谷野選手のアクシデントで巡ってきた突然の出番。しかし、慌てることなくゲームに入っていけました。「いつでも試合に出られるように準備しておく。それはずっと監督から言われてきたことですから」。この日の守備機会はありませんでしたが、課題の守備からリズムをつかみたい男は明らかなファウルに飛びつくなど積極的に動き回りました。

 昨シーズンの半分を一軍で過ごしました。しかし、今季はお呼びがかかりませんでした。ファームでの生活が続く中、中島卓選手が開幕一軍切符を掴んで定着し、加藤選手、西川選手は先に一軍へ旅立ちました。「一軍の試合はテレビでずっと見てました。自分だったらどう動くか、そんなことばっかり考えてた」。ただ悔しがるだけではなく、自分がグラウンドにいるイメージを膨らませていたことも、“準備”につながっていることは間違いないでしょう。

 観戦に訪れた両親の前でのプロ1号。「これなら毎日見に来て欲しいですよね」とプロ4年目のスイッチヒッターは照れ笑いを浮かべました。「ファームに落とされた理由や上げてもらえなかった理由は自分でもわかってるんで。今年は人間として成長します!」。これが飛躍のきっかけとなる1本だったかどうか。杉谷選手自身には、シーズンが終わったときにはっきりするのかもしれません。
 

武田勝投手 <7回0/3、球数88、打者30、安打10、三振3、四死球1、失点2、自責2>

「ヒットを10本も打たれながら、大野のリードもあって粘りの投球ができたと思います。相手も研究してきているなと感じましたし、それでも回を追うごとに自分のペースで投げることができました。1点差ですし、勝利できるようこの後はしっかり応援します。」

栗山語録

「(1安打に抑え込まれたことに)ヒットの数ではなくて相手より1点足りなかったということ。(相手の新人捕手の)岡島のリードを含めて、川井のピッチングがどうだったのかもう一回考えます。武田勝は2回までリリースポイントが合っていない感じで、3回以降は自分のポイントに戻せたのはさすがなんだけれど。早いところ点を取ってあげられなくて申し訳なく思います。(金子誠、小谷野の途中交代に)一遍にいろんなことが起きて、こういう時こそどう戦うか大事になるわけだし、力を合わせていかなければいけないと思います」

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