2012.06.27 WED
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広報レポート <受け継がれるもの>

 9回2死、止めたバットに当たった糸井選手の力ない打球が三塁・岩村選手にさばかれ、最後の見せ場を作れないままゲームセットを迎えました。8回に中田選手の9号ソロで追い上げながらも反撃はそこまで。交流戦明けは1勝4敗、敗戦はすべて1点差と悔しさが募る結果になっています。

 そんな中、期待の若手に一発が飛び出しました。1-5の7回無死一塁、代打に送られた西川選手が初球のストレートを振り抜き、右翼席へ豪快にプロ初アーチをかけたのです。「(美馬選手はファームで)何度も対戦してきた投手。代打で受身に立っては不利だと思い、積極的に行きました」。入団発表の席でファイターズ初の盗塁王を目標に掲げた2年目野手は、ファームで早くも昨年を1本上回る3本塁打をマーク。足だけではない打撃の成長ぶりを1軍の舞台でも発揮してくれました。

 昨年は入団早々に右肩の手術を経験。辛いリハビリ期間に支えてくれた杉谷選手が前日に一足早くプロ初本塁打を放ち「うれしくもあり、ライバルとして悔しかった」と本音を打ち明けました。稲葉選手やスレッジ選手が故障離脱中で、「若手だろうと使う以上は同じ働きを求める」という栗山監督。指揮官が望んだ、ベテランと変わらぬ役割を少ない打席の中で演じ切り、今後に期待を持たせてくれます。

 6回には田中賢選手が一、二塁間を破るヒットで出塁し、プロ野球268人目の通算1000安打を達成。試合後の選手サロンで祝福の乾杯が行われ、西川選手をはじめ若手が節目の瞬間に立ち会い、感じたものは必ずや肥やしになるはずです。ベテラン、中堅を追いかける若手の出現は、チームの未来を明るく照らすものになります。

栗山語録

「けが人がこれだけ出る中でこういう結果が続くと(試練などというように)考えられてしまうから、きちっと勝ちたかった。こういうときにどうやって生かすか、勝ち切っていけるかを考えてはいるんだけどね。(西川選手の本塁打について)いいホームランだった。一方的な形になりそうな試合をまた手繰り寄せたんだから。あれで勝ってあげるともっと自信につながるんだけどね。みんなを信じて形を作っているんだから、けががあっても負けた理由にはしたくない」

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