2012.06.29 FRI
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広報レポート <覚悟を決めて>

 2点を追う9回2死二、三塁。一打同点の場面で3番田中賢選手のバットが空を切り、交流戦明けは3カード続けて初戦全てを落とす結果になりました。敗戦は重く受け止めなければいけない一方、頭部負傷から1試合欠場しただけで戦列に戻った小谷野選手が9回に望みをつなぐ右翼線二塁打を放った場面は、ベンチ全員の胸を熱くしたと言って過言ではありません。

 先発・斎藤佑選手が打ち込まれ、4回を終わって1-5。5回に鶴岡選手の左翼線の当たりに一塁走者の二岡選手が長躯生還すると、2死三塁から小谷野選手が左中間へ2ランを叩き込んで接戦に持ち込みました。26日のイーグルス戦で送球を頭に受けて9針を縫う裂傷を負いながらも「試合になれば興奮して何も(痛みを)感じないんで」と笑みさえ浮かべ、恐れをもたない全力プレーが自然と周囲を勇気付けているように見えます。

 負傷した直後もトレーナー室で止血処置を受けながら、心配をかけまいと冗談を言い続けていました。二岡選手の激走といい、傷口が癒えないままグラウンドに立ち続ける小谷野選手といいチームに身を捧げるかのような姿に何も感じない選手はいません。それを勝ちに結び付けられなかった悔しさ以上に、2人が心に刻み付けてくれた残像が明日への活力になると期待します。

斎藤佑投手 <打者21、球数81、安打7(本塁打1)、三振3、四死球1、失点5、自責3>

「ライオンズには前回(5月12日・函館)で打たれていたので、今日は抑えたいと思っていました。調子自体は良かったと思いますが、打たれた球は甘く、コントロールに課題が残りました。」

栗山語録

「(先発・斎藤佑選手について)見た通り。球は悪くないのにああなると(試合運びが)難しくなるということ。いろいろ考えて(5回も)行かせようと思ったんだけど代えました。(1点差に迫った)点数のこともあるけど、試合に勝つという前提でやっているから。野手が必死になっているときには、その気持ちも推してあげないといけない。栄一(小谷野選手)の状態が良くなったのはうれしいよね。本当なら0-4の試合なのに、野手はよく粘ってくれた」

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