2012.07.07 SAT
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広報レポート <勝ち頭としての矜持>

 油断したわけでないのはもちろん、スタミナが限界に達したわけでもないでしょう。8回2死走者なし。先発の吉川選手は、それまで粘りのピッチングを見せていました。しかし、四球とヒットでピンチを招くと無念の交代指令。ベンチでうつむく姿には、イニングを締められなかった悔しさがにじんでいるように見えました。
 
 「申し訳ないです。それ以外ありません」。試合終了直後に残したひと言が痛々しく響きます。7回まで2失点と先発投手としての役割は十分に果たしました。自身としては4月15日以来となる8回のマウンド。そこで、失点につながる出塁を許してしまいました。先制点を許して流れをもたらせなかったこと、中継ぎ陣に再び負担をかけてしまったこと。6月以降の26試合で先発が8イニング目に突入したのは4試合目と、最近では長くマウンドを守ったとはいえ、勝ち頭としてチームを勝利に導けなかった思いがその言葉に表れたのかもしれません。

 打線はプロ初登板初先発の相手を攻略できず、6回まで1安打と苦しみました。波に乗れず、我慢が続きますが、どんな状況であろうと次の試合はやってきます。「北海道祭り」は最終日。明日まで限定となっている三塁側ファウルゾーンのペイント「HOKKAIDO PRIDE」の文字を心に焼きつけ、戦いに臨みます。

吉川投手 <7回2/3、球数114、打者32、安打8、三振3、四死球3、失点4、自責点4>

「申し訳ないです。それ以外、ありません。」

栗山語録

「(プロ初登板のH武田投手について)思っていた通りいい投手だったけれど、もっと出来ることはあった。ビデオで見ていたのと実際体感するのとでは違うものだけど、走者を出したらこうしようという形にならなかった。吉川は8回を抑えてくれたら勝利投手の権利が転がり込んだかもしれないし、何とか投げ切らせたいという思いがありました。結果的に森内に代えて打たれたことに関しては、出て行く投手のことを考えても自分のミス。本当にこれだけたくさんのファンに応援していただきながら、見所も作れず申し訳ありません。明日は全力でいい戦いが出来るよう頑張ります」

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