2012.07.08 SUN
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広報レポート <夏らしく行こう>

 この日、打者の登場曲は全てSouthern All Starsのヒット曲。前日の試合後、稲葉選手案で「夏らしい曲で流れを変えよう」と呼びかけて実現したものです。誰の時にどの曲がかかるか選手たち自身も楽しみながら、スタンドのファンと盛り上がることを考えた企画。ところが、規定投球回数に満たないものの隠れ防御率トップのウルフ選手が5回までに5点を失って主導権を握れず、終盤の追い上げも実らず2連敗となりました。

 大野選手の登録抹消に伴い、ウルフ-鶴岡のバッテリーで挑んだこの一戦。組み慣れない2人は前回登板後からブルペンで投球練習を重ね、コミュニケーションを深めてきました。リードが変わることが相手にとっては見えない脅威になるところでしたが、2回は一挙に6安打を集められる結果に。うち4本が中堅から逆方向という徹底ぶりにこのところの安定感が打ち崩され、交流戦明けの波に乗り切れないチーム状況に重くのしかかる展開となりました。

 そうした中、若い力が意地を見せてくれました。5点を追う9回1死一塁から代打・西川選手が左前へ弾き返すと、途中出場の近藤選手がアウトになるも鋭いライナーを中堅へ。2死から杉谷選手の詰まった一塁ゴロが失策を誘い、一発が出ると同点というところまで迫ったのは、最後まであきらめずにともに戦ってくれるファンの皆様へ報いる思いそのものでした。

 3位転落の危機もイーグルスが敗れ、2位の座は死守。力が拮抗するパ・リーグの中でもがき苦しむ日々が続いていますが、明後日からは5ゲーム差で背中を追うマリーンズが相手。何も恐れず、全力でぶつかるには最も適したチームといえるはずです。

ウルフ投手<5回2/3、球数108、打者29、安打12、三振3、四死球0、失点5、自責点5>

「きょうはランナーを出してから粘り強く投げられなかった。調子自体は悪くなかったから残念です。打線が追い上げているし、この後はチームの逆転を信じて応援するだけです。」

栗山語録

「ウルフはキャッチャーがいつもと違う中で違うところがあったかもしれない。ウルフらしくなかったよね。明日じっくり話してみます。矢貫は中継ぎに回ってもらって一生懸命やっているし、結果を出してくれている。なかなか点差が開くと攻撃が難しくなるけど、それは理由にならない。きちっと点を取れるようにしていきたいですね。その中でもホフパワーや西川は結果を残してくれていて素晴らしい。競った試合や勝ちパターンの中で打ってくれるというか、彼らを生かせるようにしていってあげたいと思う。(終盤の粘りについて)次につなげていかないといけない。こんなゲームばっかりやってたら申し訳ない。火曜日からの8連戦をどう戦うかは大きな意味を持っている。この状況でも(ペナントレースで)勝負できる位置にいるということを幸せに思って、一生懸命やっていきます」

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