2012.07.12 THU
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広報レポート <歴史が交錯する日>

 試合終了後、興奮冷めやらぬロッカールームで談笑する5人の姿がありました。そこにいたのは稲葉、金子誠、中田3選手と田中幸コーチと島田スコアラー。「12年前の人たちだ!」。金子誠選手のひと言が、ファイターズの歴史を一瞬にして交錯させました。

 2000年5月23日、東京ドームで行われたオリックス戦でした。5回。5番・島田選手が左越えにプロ初アーチを放つと、続く6番・ウィルソン選手が右翼席に一発を叩き込みました。そして、締めは7番・田中幸選手。左翼席に白球を運んで、3者連続本塁打を記録したのです。「そりゃ、覚えてる。そういう記録って絶対ウィルソンが絡んでるんだよね」。そう話したのは“ふたつの歴史の証人”となった金子誠選手。それから12年の時を経た2012年7月12日、北海道移転後初の3連発が札幌ドームで生まれました。

 この試合もドラマは5回でした。1死1塁から中田選手が左翼席へ10号2ランを放つと、続く稲葉選手が右翼席へ8号ソロ、陽選手が中越えに5号ソロと広角に打ち分ける3者連続アーチを記録しました。稲葉選手は1回に先制3ランも放っており、1試合2本塁打4打点の大当たりです。

 「最近見てないなとは思ってたけど、あれ以来なんだね。あのころはビッグバンって言われていたしね」。田中コーチは感慨深そうにそう振り返りました。当時は長距離砲が揃っており、現在とは違う本拠地で戦っていました。統一球やストライクゾーンの関係でもホームランが出にくくなったといわれ、チーム編成自体も大砲に偏重しなくなりました。そんな中での3連続アーチ。最高に勢いがつく勝利で、歴史に新たな1ページが加わりました。

8回、球数114、打者34、安打8、三振3、四死球3、失点2、自責点2

「序盤から点を取ってもらい、攻める気持ちで飛ばしていけました。全体的にねばることが出来ましたが、6回に先頭打者を歩かせて失点したのは最悪。結果2失点に抑えても、反省しかありません」

栗山語録

「いい形でバッターが打ってくれました。3者連続は札幌ドーム初?ああそうなんだ。4本目、ホフパワーが惜しかったですね。稲葉は昨日の悔しさがあって、結果を出さなければいけない思いで最初(第1打席)から見せてくれた。そういう姿が他の選手にも勉強になります。(陽)岱鋼に関して言えば守備ですよね。5点差あるとは思えなくて、何気なく捕っているけれども本当に大きかったなと。明日はマー君と斎藤?逆にこういう対戦をどう生かせるか、楽天も調子がいいのでチームにとって大きなものにできるよう頑張ります」

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