2012.07.14 SAT
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広報レポート <流れは止めない>

 野球には“流れ”が間違いなく存在することを再認識できた一戦となりました。同じ選手にチャンスに回り、ベンチもその流れに乗りました。同点で迎えた延長10回。2死2塁で打席に入ったのは杉谷選手でした。

 「代打で西川を送ることも考えられた」と栗山監督は振り返ります。しかし、8回に同点打を放っていたスイッチヒッターに賭けた思いがしっかりと通じたのです。杉谷選手はカウント1ストライクからの2球目を弾き返すと、打球はライトの前でツーバウンド。二塁走者の鶴岡選手を勝ち越しホームに導き、一塁ベース上で右手を握り締めました。

 今季、右打席では結果を残していましたが、左打席ではノーヒット。スタメン出場9試合中、8試合が相手先発が左投手のときでした。実際に8回は右打席での一打。決勝打は今季初めて左打席で打ったヒットでした。代打を送らなかった“栗山采配”にしっかりと応えた形に。レギュラーに一歩でも近づくためには大きな一打といっていいでしょう。

 攻撃では杉谷選手がクローズアップされる一戦でしたが、先発・吉川選手の踏ん張りも見逃せません。3回に先制されながらも8回までマウンドを譲らず、131球の熱投を演じて見せたのです。「先発がたくさん投げられるとこういう試合になるよね」。吉井投手コーチも満足そうに振り返ります。

 全員での逆転勝利。前半戦残り3試合もチーム一丸で戦います。

吉川投手 <8回、球数131、打者31、安打4、三振6、四死球3、失点1、自責点1>

「ものすごく調子が良かったわけでもなくて、ホントにいつも通りという感じでした。粘り強く投げられたと思います。ただ、フォアボールから先制点を取られた。先制点をあげないようにと思っていたんで、それだけがもったいなかったですね。」

栗山語録

「勝敗よりも若い人がチャンスで何とかして結果を出そうとする姿が起爆剤になるし、(杉谷)拳士がよく打ってくれたよね。10回は西川を代打に送ることも考えられたけれど、前の打席に結果を残している拳士に流れが来ていると信じました。それと今日は吉川に尽きる。130球を過ぎてもよく踏ん張ってくれて、勝ちがつけば本当は良かったんだろうけれど。開幕から目一杯いい球を放る姿を見せてくれていて、ここへきてリラックスしながらいい球が投げられるようになってきた。球がぶれなくなって安心感が増してきた感じがあります。今日はあれだけランナーを出しても動く前にゲッツーとかがあり、中々ランナーが進まない展開でやられかけたゲーム。よく取ってくれたと思います」

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