2012.07.26 THU
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広報レポート <熱い思いを乗せて>

 試合前、栗山監督は大幅な打順組み替えを明言していました。ホークスの先発は、今季一度も黒星をつけていない山田選手。“天敵”とまで表現された左腕を相手にしたスタメンは、1番に陽選手、9番に田中賢選手を起用するという大胆なもの。その中でも完ぺきに的中したのが、6番・指名打者の鵜久森選手でした。

 見せ場は2度も訪れました。1点を追う5回に今季1号となる左越え同点弾を放つと、中田選手の適時打で勝ち越した直後の6回1死三塁ではスライダーを捉えて左翼スタンドに2打席連続本塁打。「相手投手が左のときに自分の出番がくるはずだとファームでも大村コーチと話しながらやってました」。満を持しての起用でしっかりと結果を出し、山田選手相手からの今季初勝利を演出してみせました。

 一軍とファームを行き来する生活は、鵜久森選手本人としても不本意なものであるに違いありません。しかし、生き残りを賭けてバットを振り続けてきました。また、その研究熱心さは栗山監督に行動を起こさせるほどのものでした。

 開幕直前のこと。指揮官と話す機会があった鵜久森選手は、その前夜にある動画から目が離せなくなったことを告白しました。パソコンの画面にはドラゴンズの主砲・和田選手のホームランシーンが映し出されていました。「ずっと見てて寝不足なんです」。その言葉に心を打たれた栗山監督は、旧知のテレビ関係者に和田選手の打撃を集めたDVD作成を依頼。完成品を鵜久森選手に手渡していたのです。

 「アツシの思いにオレも応えてあげたかったんだよね」。すぐに結果は出ませんでしたが、指揮官と選手の熱い気持ちが大一番での2打席連発を生み出しました。なかなか勝てなかったホークスに連勝し、後半戦も好調な滑り出し。首位マリーンズをゲーム差なしで捕らえました。

八木投手 <6回2/3、球数100、打者29、安打6、三振6、四死球1、失点2、自責点1>

「取られた2点は自分の責任だし、反省しかないようなピッチングでした。ただ、バックがしっかり守ってくれて、アツシ(鵜久森選手)も2本打ってくれたから、気分的に楽に行けたのは大きいです。チームのみなさんに感謝です。」

栗山語録

「(オーダー変更が功を奏して勝利し)山田投手だからという訳ではなくて、後半はこう戦っていくんだというか、一番勝てる確立を求めていく。(9番の)賢介でさえこういう可能性があるということだし、全て勝つためにみんなで行きますよということです。八木は(登板間隔が空くなど)難しいパターンになってもよく投げてくれる。明日抹消するけれど、6人以上先発がいる中でうまく全員が回れるようにしたいので。そういうことも踏まえて今後はどの試合も一つ一つ、全力を尽くしてやっていきます」

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