2012.07.27 FRI
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広報レポート <力の源は>

 中盤までに5点のリードを許す重苦しさが、最後まで重くのしかかりました。8回に糸井選手が右前適時打を放つも、なお2死満塁のチャンスを逃すと、9回も2死一、二塁で田中賢選手が中飛に打ち取られゲームセット。後半戦連勝発進の勢いを携え、福岡から新幹線で移動してきてのカード初戦はバファローズ寺原選手の緩急自在の投球に苦しみ、7月15日イーグルス戦以来の黒星となりました。

 そんな中、高卒ルーキー近藤選手にうれしいプロ初安打が生まれたことは希望の光を差し込んでくれます。6回に金子誠選手の代打で登場すると、三遊間をしぶとくゴロで破りスコアボードに「H」の文字を記しました。「今まで打てていなかったので、ようやく出てうれしかったです」。9回にも岸田選手のストレートを力強く弾き返して中前打。試合後に祝福の声を掛けた栗山監督は「高校出たての頃、自分はあんな打撃ができなかった」と手放しで褒めちぎっていました。

 捕手らしいがっちりとした下半身。強い体を支えるのは周囲を驚かせる食欲にあります。ホームゲームの場合、練習後に一度麺類を食べると、プレーボール直前にはご飯物。試合後もマシン打撃後に軽食を採り、合宿所に戻ってからも夜食をきっちり完食するといいます。

 巷の話題はロンドン五輪一色。試合前の野手ミーティングで渡辺打撃コーチは「プロ野球の記事は小さくなるかも知れない。でも勝っていけば逆に野球の話題を独占できる!」と檄を飛ばしました。4年に1度の祭典でも10代の活躍が見込まれる中、ファイターズの18歳も負けじと頑張ってくれることでしょう。

ウルフ投手 <5回0/3、球数89、打者26、安打9、三振3、四死球3、失点4、自責点4>

「きょうはあまりボールをコントロールできず、甘くなったところを打たれてしまいました。チームがいい流れで後半戦スタートを切ったので、自分もその流れに乗っていきたいところでしたが、自分の投球が出来ず申し訳なく思います。」

栗山語録

「(バファローズ先発の)寺原がよかった。乗りやすくしてしまった。ウルフはランナーいないときにあれだけタイミングを合わせられるとピンチ、ピンチになっちゃうよね。(中盤での代打攻勢は)攻撃するしかなかったから。いましっかりバットが振れている順番で、近藤、西川と出して、そのまま守らせていったということ。最善を尽くしたつもりなんだけど。きょうは最悪の試合といってもいいけど、若い子が何かを掴んで、一生懸命やったことが形になっている。一試合一試合に意味を持たせたいと思っているから」

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