2012.07.31 TUE
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
1
0
3
1
0
0
0
1
0
0
0
0
2
0
0
R
H
5
10
3
9

広報レポート <再浮上>

 2番手の増井選手が8回を無失点で切り抜けると、先発マウンドを任された武田勝選手はベンチ裏で大きく手をたたきました。「攻撃でも守備でも今日は野手のみなさんに助けられました」。チーム単独トップになる8勝目を挙げた左腕は感謝を惜しみません。ひとつひとつの“援護”が、武田勝選手を波に乗らせました。

 攻撃の主役は稲葉選手でした。1点を追う4回に同点犠飛を放つと、6回2死一、二塁で内角への速球を叩いて右翼ポール際へ決勝弾となる勝ち越しの9号3ラン。通算999打点と大記録にリーチをかけました。その稲葉選手はこう言い切ります。「きょうは中田に打たせてもらった」。前を打つ4番・中田選手の2安打がいずれも得点につながる貴重な一打になりました。つなぎの野球が体現された一戦でした。

 守備ではその中田選手が魅了しました。1回1死一塁でライナーを捕球して素早く内野へ返球すると、田中賢選手―稲葉選手とつないで補殺を完成。さらに9回にも補殺を記録してチームを勝利に導きました。投打だけではなく守備の歯車も噛み合えば、結果がついてくるのは間違いありません。

 苦しんだ7月も勝ち越し、5月10日以来となるリーグ単独首位に再浮上しました。「2ヶ月後にこの位置にいられれば…ということだよね」。栗山監督は勝って兜の緒を締めました。勝負の残り54試合。1試合ずつ全力で戦い、全員でゴールを目指します。

武田勝投手 <7回、球数89、打者29、安打7、三振2、四死球2、失点3、自責点3>

「攻撃でも守備でも今日は本当に野手のみなさんに助けられました。みなさんに乗せてもらったという感じです。調子はあまり良くなかったのですが、良くないなりに試合は作れたと思います。この後はチームが勝てるように応援します。」

栗山語録

「(4打点の)稲葉が大きかったよね。この先一つ一つの試合が重い雰囲気になっていく中、勝負所を知っていてどう打てば犠飛になるかを分かっている。武田勝も立ち上がりはよくなかったけれどよく立て直してくれた。守りでは(小谷野)栄一の体に切れがあって、その安心感は非常に大きいです。首位?2ヶ月後にそうならうれしいけれど、とにかく今日も落ちないように戦っているだけなんでね。明日もそのつもりで頑張ります」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート