2012.08.01 WED
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広報レポート <仕事を全うした充実感>

 やり遂げた思いが自然と体を突き動かしました。10回裏、7番手でマウンドを託された矢貫選手は、簡単に2アウトを奪うと、最後は今江選手を中飛に打ち取り両手で力強くガッツポーズ。プロ初セーブをマークし、汗びっしょりのまま報道陣に囲まれ「きょうは眠れないと思います」と興奮気味に話していました。

 マリーンズ阿部選手との初対戦に打線が5回無得点と封じられましたが、6回にホフパワー選手が3ランを放って逆転。しかし、2度リードを奪いながらも9回に守護神・武田久選手が同点打を浴びて延長に。10回表に陽選手が勝ち越し打を放ってセーブシチュエーションが生まれ、背番号33に出番が巡ってきたのです。

 今年もファームで挙げた7勝はすべて先発によるもの。1軍ローテーションに中々空きが出ない中、栗山監督が短いイニングにこそ長身から投げ下ろすストレートが威力を増すと、中継ぎ要員として1軍に引き揚げました。「先発は行けるところまで行けばよく、最後を締めることが中々ないので。最後を締める人の大変さが分かりました」。一昨年に右ひじ手術を経験し、どんな場面でも投げられる喜びがあり、さすがにこの日は今までにない疲労感が体を襲っていました。

 9回には代打西川選手が中前打を放って、小谷野選手の犠飛をお膳立て。マリーンズとの首位攻防戦はベンチ、ブルペンの総力戦を制した格好です。練習から強い日差しを受け、ロングゲームを戦い終えた選手たちは力の限りを振り絞った様子でベンチを引き上げてきましたが、やはり勝利したことが明日に向かう最高の活力になります。2位とのゲーム差を1.5に広げ、この勢いを第3ラウンドに持ち込みます。

栗山語録

「最後、矢貫がよく頑張ったね。先発だったのをあえて一軍ではリリーフさせて苦労して頑張ってきたから。ああいう感動があって前進できる。起用でこっちのミスがあったけど、選手があきらめずに頑張った。西川もやればやるほど肥やしになる。いい形でね。大きかった。岱鋼(陽選手)もがっつかないで、ボールを見極めながらのバッティングで、あのカウントまでもっていけた。成長する姿を見せてくれるとうれしい。(首位キープについては)見ている方々は楽しんでもらえればいいけど、こちらはいま貯金をいかにつくるかを考えているし、いま落ちたらいけないと思って必死だから。今日の勝ちを意味のある勝ちにしないといけないし、大事にしたいね」

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