2012.08.14 TUE
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広報レポート <一人何役でも>

 チャンスを作りながらあと一本が出ませんでした。1回に稲葉選手の中前適時打で幸先よく先制するも、3回に武田勝選手が3安打2四球を集められて2失点。反撃したい打線は5回無死二塁、7回1死満塁と攻め立てながらも追加点を挙げられず、毎回の12残塁が響いて痛い黒星を喫しました。

 そんな中気を吐いたのが、今季初めて3番に座った稲葉選手でした。先制適時打に続いて3回に中前打を放つと、終盤には2四死球をもらって後続につなぎました。3番は昨年までの定位置とも言える打順。それでも「1回に確実に打席が回るか、回らないかの違いがあるだけ。その時々で自分の役割を果たすことに何も変わりはないんでね」と気負いなく立ち振る舞います。

 帯広遠征中、宿舎の夕食会場では同じ円卓を21歳年下の近藤選手と囲んでいました。ファイターズへ移籍してきた経緯や翌2006年の日本一に向かう軌跡を、懐かしむような口調でルーキーに語りかけていたのが印象的でした。「近ちゃんは当時小学生か?何度味わっても、優勝って本当に頑張りが報われた気がしていいんだよね」。その思いを全ての世代と共有したい一心で、40歳のベテランは走り続けるのです。

 試合後には報道陣からホークス小久保選手の今季限りでの引退を知らされ、驚いた表情で言葉を飲み込んでいました。しのぎを削ってきた同世代の引き際に触れ、何も感じないはずはありません。一瞬一瞬を大切に、残り43試合をモットーの「全力疾走」で駆け抜けます。

武田勝投手 < 6回、球数94、打者27、安打8、三振2、四死球2、失点2、自責点2>

「3回にもうひと粘りできればこちらの展開にできていたと思う。それに毎回ランナーを出してしまったことでも、リズムをこちらに持ってこれなかった。次の登板までに修正して、しっかりと投げられるようにしたいと思います。」

栗山語録

「(3回に逆転され)そういう試合をしちゃいけないんだけどね。ミスはしちゃダメだよね。ダメなんだけど、同点で止めないといけなかった。前半で攻めながら(走者を)返せないと流れを変えてしまう。勝負してはいるんだけど、結果として上手くいかなかったと。きょうの試合は大きい。ショックは大きいけどずっとショックを受けている場合じゃない。やるしかないんだから」

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