2012.08.25 SAT
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広報レポート <目の前の勝負がすべて>

 145キロのまっすぐに相手打者のバットは空を切りました。谷元選手は引き締まった表情を崩すことなく、しかし、満足感を漂わせながらマウンドを降りました。6回。先頭打者に安打を許して2死三塁のピンチを背負ってからが最大の見せ場でした。フルカウントになってから粘られても動じず、10球目で勝負を決めました。

 先発に転向してから3試合目の登板。鶴岡選手と明確なプランを立てて臨んだ一戦でした。「まっすぐはストライクゾーンに投げて変化球は低めに」。それがピッチングの基本だとしても実際には難しいもの。ワンバウンドの変化球を鶴岡選手がしっかりと抑え続けたことも、文句のない結果につながった要因でした。「1点を怖がってコースを狙いに行くとフォアボールが多くなる。フォアボールは大量失点につながるんで、そういうピッチングはしないようにと考えていました」。コントロール、キレともに申し分なく、6回73球で無失点。何よりも“四死球0”の記録が光ります。

 土壇場でサヨナラ負けを喫して先発初勝利はお預けに。「まだ先発としての手応えとかはないですよ。今はとにかく与えられた仕事をしっかりこなそうと思って投げるだけなんで」。先発ローテ入りには、目の前の一戦一戦が勝負になることを谷元選手本人が一番よく分かっています。先を考えず必死に投げ続ける。先発初勝利は、その結果として間違いなくついてくるはずです。

谷元投手 <6回、球数73、打者22、安打5、三振4、四死球0、失点0、自責点0>

「きょうはまっすぐが良かったですね。ストライクを取れたし、ファウルでカウントを整えられましたから。フォアボールを出さず、ストライクゾーンで勝負できたことがいい結果につながった要因だと思います。このあとはチームの勝利を信じて応援します。」

栗山語録

「ここまで来たら内容じゃない。やられたことをしっかり受け止めて引きずらないこと。内容より勝ち負けになってくるのだから。先発の谷元は強い球を投げ込めていたし、本当に良かった。(試合直前にスタメン落ちした)糸井に関しては今日の状態より明日がどうか。詳しいことは分かると思います」

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