2012.08.30 THU
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広報レポート <逆境を乗り越えて>

 動揺がないといえば嘘になるでしょう。しかし、その感情に囚われれば前に進めません。今季ワーストタイの4連敗。そして、何よりキャプテン・田中賢選手の長期戦線離脱が確実となって初めての一戦でした。ここでどう戦うかは、今季の残り試合の指針になるといってもよかったのではないでしょうか。その中で絶対に必要なキーワードがあります。若い選手の台頭――。スタメン表に並んだ若手選手が試合を動したのは3回でした。

 1死から中前打で出塁したのは「9番・遊撃」でスタメン出場した中島卓選手です。ここまで守備固め、代走での出場が多かったプロ4年目。シーズンオフから打撃力向上に努め、キャンプ中には栗山新監督からの直接指導を受けたこともありました。「ようやくバットを振れるような体力がついてきた」と話していたのは福良ヘッド。この1本はプロ4本目の安打ですが、最近の2本は外野に運ぶクリーンヒットです。出塁した後は「自分の持ち味」と話すスピードで二盗を決め、陽選手の先制打につなげました。

 適時打の陽選手をホームに迎え入れたのは西川選手。「3番・二塁」。前日まで田中賢選手が座っていたポジションに抜てきされ、気合も入っていました。粘って最後は左前打。さらに8回には四球で出塁し、二進した後に迷わず三盗を決めて見せたのです。

 「攻める気持ちを前面に出していく」。若い選手に共通する姿勢は、栗山監督が常に表現してきたものです。明日からは北海道を離れての11試合。ファイターズ全員が持つ逆境を乗り越える力を発揮しながら戦い続けます。

ウルフ投手 <7回、球数86、打者25、安打5、三振6、四死球0、失点0、自責点0>

「いつものようにショータ(大野選手)がいいゲームを作ってくれたし、バックも素晴らしい守備で盛り立ててくれた。調子も良くて自分のピッチングができたと思う。リードした状態でブルペンにバトンを渡せたから、あとは勝てるように応援するよ。」

栗山語録

「本当に若い子達がこの苦しい時にがむしゃらさを見せてくれたことに、感じるものがありました。こういう時こそ必死にやらなければいけないのをプレーで体現してくれたと思います。賢介には試合前に会って向こうから申し訳ないと言われて、何とかみんなでやらないといけないと思った。西川の3番起用はどんな場面でも落ち着いてプレーできるのを見せてくれていたし、どう並んだら一番点が取りやすいかを考えた結果。明日からのホークス戦は逆に攻め続けるしかないんでね。全てに対して大事にいくんじゃなくて、攻める気持ちを持って挑みます」

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