2012.09.14 FRI
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広報レポート <無敵への期待>

 誰にもマウンドを譲らず、自分の手で試合を終わらせる。そんな姿が完全に板についてきました。最後の打者を投ゴロに打ち取ると、吉川選手は左の拳を握り締めると同時に満面に笑みを浮かべました。9回2安打無失点。3位ホークスとの大事な一戦で、8月11日の西武戦に続く2度目の完封勝利を挙げました。

 試合前、栗山監督はこう話していました。「完投はベンチがさせるものじゃない。完投するときは自然に最後のマウンドに上がっているものなんだ」。その言葉通り、当たり前のように9回まで投げて抑える。最近6試合で4試合の完投劇。今季最後の9連戦で中継ぎ投手に頼らず勝利を挙げられたのは、チームにとっても大きな1勝だったといえるでしょう。

 自身6連勝での13勝目。吉川選手本人は「バッター1人に対して集中して投げるだけ」と言い続けてきました。しかし、吉井投手コーチは、シーズン開幕当初からの明らかな成長を感じていました。「力を入れるところ抜くところが分かってきたというか、試合全体を見られるようになった。試合前のブルペンは本当に調整程度。不安があると投げすぎたりするものなんだけど、そういうのがなくなった」。たった半年で急速に自信を身につけた左腕について、驚きさえ浮かべながら評します。「このボールを持ってて(武田)勝みたいな投球術を身につけたら無敵やで。それはこれからやな」

 試合後、吉川選手はキッパリと言いました。「これで満足したら成長できないですから」。公式戦は残り17試合。もちろん、その先も視野に入ってきます。これからが本当に吉川選手の力が必要です。

栗山語録

「(決勝打の)小谷野には難しい打席ばかり与えてきて、100打席は(制約をつけるなど)奪ってきたんでね。一本打ってくれてうれしかった。元々ああいう場面で打って来たのを奪ってきたので、手放しに良かったと思います。吉川に関しては吉川に聞いてやってください。(8回に中田がバントをファウルした場面は)いろんな意味合いがあり、自分の中にも4番像があったし、僕も一生忘れません。本当にもうホークス戦、ライオンズ戦が注目されるけれど、今日からの戦いが開幕だというくらい大事だと思っていた。もう計算できないんでね。明日1試合全力を尽くすくらいの気持ちでまた頑張ります」

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