2012.09.17 MON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
1
1
0
0
0
0
2
0
0
0
0
4
0
0
0
1
X
R
H
4
9
5
13

広報レポート <欲しかった元気>

 今のチームにはこれが必要だったのでしょう。お立ち台に上がった杉谷選手はインタビュアーに「マイク、ちょっといいですか」と断るとスタンドに向かって「やりましたーっ」と絶叫。試合を決める一打はもちろんのこと、重たい空気を払拭する元気こそ首位街道を突き進む原動力になります。
 
 出番は8回1死三塁でした。代打で左打席に立つと、3球目のチェンジアップを空振りし2ストライクと追い込まれました。「三振はまずいので何が何でもとこねくりまわした」と、1球前と同じように低めに沈む球を転がし、狭い一、二塁間をこじ開けて決勝点を叩き出しました。9月に入り21打数4安打と結果が残せない中、起用してくれた首脳陣に応え「ちょっとだけ個人的に借金を返せました」と安堵の言葉を口にしました。
 
 チームは9連戦でローテーションの谷間にルーキーの森内選手が初先発し、3回2失点。その後を6投手が1イニングずつつなぐ中、右膝打撲の痛みが残る宮西選手が1回2奪三振の無失点とチームの危機を救いました。打っては金子誠選手が4回に同点打を放つと、8回は右中間二塁打でチャンスメーク。満身創痍の男たちの奮闘が大きな1勝を手繰り寄せました。
 
 この試合以降の本拠地10試合を「共に戦う!FINAL LAP」と題して戦うファイターズ。ファンの皆さんと同じリストバンドを腕にはめて臨み、残りシーズン熱い思いを共有しながら頂点目指して戦います。「共に戦って行きましょう!」。ヒーローインタビューを締めくくる杉谷選手の雄叫びが、いっそう一体感を高めてくれました。

森内投手 <3回、球数61、打者15、安打5、三振1、四死球3、失点2、自責点2>

「(プロ初先発に)初回はすっと試合に入ることができましたが、2回に連打を食らって相手打線を勢いづかせてしまいました。球の感じは良かったんですが、要らない四球が多かったのも反省点です。何とかチームが逆転できるよう、この後はベンチでしっかり応援します。」

栗山語録

「大事なゲームだった。森内も点を取られたけど、先発としてのテンポはやっぱり持っている。いい形で逆転したし、近藤や西川は何かを持っているよね。自然に(スタメンで)使おうという形になる。だから、どうしても勝たせてあげたかった。ホッとしました。これでまたあした頑張ろうという気持ちになれるね。(増井選手については)みんな中継ぎが本当によく頑張ってくれている。疲れを取りながら使いたいとは思っているんだけど、こういう状況になると行ってもらうしかないから。(明日の抱負は)きょうが最後だというゲームを続けていくのはいつも言っていること。みんなで頑張っていきます」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート