2012.09.18 TUE
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広報レポート <通過点>

 グラウンド上でポーカーフェースが崩れることはありません。それは最後まで投げ切っても同じです。2点は失ったといっても、バファローズ打線を102球で4安打9奪三振に抑える好投。しかし、ベンチ裏に引き上げた武田勝選手が開口一番で発したのは「疲れた~」というひと言。そして、「完投して余裕のあるピッチングなんてないですよ」と苦笑いしました。

 4回の最初のアウトを三振で奪い、通算1000投球回に到達。3、4月度の日本生命月間MVPを受賞しているとはいえ、通算記録で連盟からの表彰を受けるのは初めてです。節目の記録に到達すると、チーム全員でお祝いするのが恒例。完投、ヒーローインタビュー、お祝いと慌ただしい試合後となりましたが、「自分の力だけで達成できたものではない。次は2000投球回を目指して頑張る」とスピーチしました。栗山監督も「本人にとって大事な試合で完投してくれて感謝している」と目を細めました。

 打線が今季2度目のスタメン全員安打を記録。大黒柱の完投勝利を後押ししました。この日の勝利でチームは7年連続での勝率5割以上が確定しました。もちろん、1000投球回も勝率5割確定も通過点でしかありません。残り13試合。残りの登板機会で武田勝選手がマウンドにいるイニングが増えれば増えるほど、3年ぶりのリーグ優勝が近づくのは間違いありません。

栗山語録

「(武田)勝にはある程度点を取って完投する形を作ってあげたいと思っていたし、そうなるとすーっと行ってくれる安心感がある。点を取ってもなかなか追加点が取れないことが多かったけれど、今日はしっかり取ってから最終回に向かうことが出来た。もっともっと点を、と思うけれどパターン的にもいい展開だったと思います。打線は糸井、稲葉、ホフパワーのところに流れが来ている。疲れていると思いますが、コンディションを超越したプレーをしてくれるのが頼もしいし、最後まで頑張らせるのが自分の役目。明日が9連戦の最後、シーズンの最終戦と思って頑張ります」

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