2012.09.29 SAT
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広報レポート <夢が正夢に変わるまで>

 ファイターズブルーに染まったスタンドに、くっきりと浮かんだ「DREAMS COME TRUE」「2012CHAMPION」の人文字。壮観な演出に、ここまで苦しめられてきたライオンズ相手に2戦続けて快勝。今季初の5連勝で応え、前日灯した優勝マジックナンバーを2としました。

 打線は首位打者をうかがう糸井選手の2点中越え二塁打と、代打起用に応えた杉谷選手の中犠飛で加点。援護を受けた先発のウルフ選手は走者を背負いながらも5回を無失点でしのぎ、流れを作りました。「娘が大通公園のワゴンで売っているトウモロコシが大好きなんだ」と目じりを下げる背番号17は、家族と共に愛する北海道に戴冠をもたらすため、ライオンズの中軸をきっちり抑え込みスターターの役目を果たしました。

 そのウルフ選手が6回1死満塁の場面を背負うと、宮西選手が2番手で登板。内野ゴロで1点を失いながらも後続を絶ち、最大のピンチを脱しました。この日が65試合目のマウンドとなった左腕は「増井さんと(武田)久さんが好調なので、なかなか自分が記事にならないですね」と苦笑いしつつも「その中でプレーできていることは胸を張れます」と言い切ります。

 2006年以降3度の優勝時にいたような、強烈の個の力を放つ選手はいないのかも知れません。それでも今この位置にあるのは、それぞれが一つの方向を向き、力の限りを尽くしてきたからに他ありません。この日スタンドを彩った人文字のごとく、共同作業の集大成を飾ります。

ウルフ投手投手 <5回1/3、球数83、打者26、安打6、三振4、四死球3、失点1、自責点1>

「思うようにストライクが取れなかったけど、辛抱して投げられたと思う。バックの守りに助けられたし、ミヤニシも抑えてくれて感謝している。この後はチームの勝利を信じて応援するよ。」

栗山語録

「ホントに頼もしいですよ。勝ったことというより、追い込まれている中で自分の力を出せる。素晴らしい選手たちだと思います。糸井は気持ちが入りすぎやすいところでカーブをちゃんと打ってくれた。きょうは今年を象徴するシーンが多かったですけど、残り4試合でマジック2というのがどうなのか。きょう勝ったからといって喜べない。ただ、選手には喜んでもらっていいんで、あしたも(選手が喜べる)そんな試合ができればと思います」

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