2012.09.30 SUN
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広報レポート <マジックは減らずとも>

 前日のリーグ優勝へのマジックを「2」として福岡に乗り込んだファイターズ。2位のライオンズがデーゲームで勝利したため、試合開始を前にこの日の胴上げはなくなっていました。練習中に一報を聞いた選手たちは、それならばまずはマジックを減らして本拠地に戻ろうと、いつものようにグラウンドでの戦いに集中しました。結果は今季限りでの引退を表明しているホークス・小久保選手の2打席連続アーチで決着。マジックを減らすことはできませんでしたが、自身初めての優勝を目の前にしている選手たちが経験値をアップさせています。

 プロ2年目の西川選手が1回、右中間スタンドに2号ソロを放って先制点を叩きだしました。相手投手は今季の最多勝をほぼ手中に収めている攝津投手です。「開き直っていった」。がむしゃらなプレーでチームを鼓舞。先発したプロ3年目の中村選手は逆転2ランを浴び負け投手にはなりました。それでも走者を出しながら粘るピッチングができ、収穫と課題を見つけられた一戦となったはずです。

 2番手以降のピッチャーは全員が前回優勝した09年には一軍にいなかったか、入団していなかった選手でした。3点を追う9回には不調でファーム落ちしていた斎藤佑選手が復帰登板。ストレートは最速144キロを計測し、1回を無失点に抑えました。「すごく緊張しました。でも、一軍で投げられてうれしかったし、この気持ちを忘れないで投げ続けたい」。開幕投手が復調の一端を見せたことは、チームにとっても大きなプラスとなることでしょう。

 リーグ優勝は早くても10月2日。ファイターズの次戦は3日に札幌ドームで行われます。他球団の動向を気にしながらも、自分たちの戦いに集中することが大切です。特に若手選手はクライマックスシリーズへ向けてのアピールの場にもなる残り3試合に全力を尽くします。

中村投手 <3回、球数61、打者17、安打6(本塁打1)、三振3、四死球2、失点、自責2>

「もっとテンポのよい投球をしなければいけなかったのに、野手の方々に迷惑をかけてしまい、申し訳なく思います。小久保さんの本塁打も少し余裕がなく、ストライクを取りにいったところを捕らえられてしまいました。ここ最近の中では球は行っていた方でしたが、ムラがあったと思いますし、この結果を真摯に受け止めて次回に生かしたいです。」

栗山語録

「(先発の中村)勝はリズムに乗れなさ過ぎた印象。球自体少し状態が良くなくて、カーブも決まらなかったよね。若い時には全てうまくいかないものだけれども、本人と何がどうだったのか話しておきたいと思います。先に(西川の本塁打で)1点取ってその後もチャンスは作れていたんだけどね。(中継ぎで復帰登板を果たした)斎藤に関しては、色々自分の中でやろうとしていたことが前に進み始めている感じがしました。明日札幌に帰って(試合が)2日空くからまた元気を取り戻して、1週間北海道にいられる訳だし、ファンの人たちの力をもらい地に足をつけてやっていきたいと思います」

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