2012/10/17(水)第1回戦

北海道日本ハム vs 福岡ソフトバンク

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R H E
  福岡ソフトバンクホークス 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 9 0
  北海道日本ハムファイターズ 0 0 0 0 0 0 3 0 X 3 6 0

18:00試合開始|札幌ドーム
第1回戦 1勝0敗0分|小雨 16℃|観客数:31,022人

2分でヒーロー

 代打をコールされてベンチ裏から現れ、ネクストサークルで素振りを行ってバッターボックスへ。その初球でした。外角への1球にバットを合わせると、打球はライト前にポトリと落ちました。同点で迎えた7回2死一、三塁。逆転打、そして決勝打となる適時打を放ったのは二岡選手でした。一塁ベース上で満面に笑みを浮かべて代走を告げられ、ベンチへ戻るとチームメートに笑顔で出迎えられました。グラウンド上にその姿があったのは約2分。ほぼ3時間に及んだ試合の中で一瞬の光を放ち、それが勝利につながる。「ちょっと喜びすぎた」と苦笑いしながらも、ファイターズが誇る“代打の神様”は今シーズン初めてのお立ち台で胸を張りました。

 「流れも球場の雰囲気も変わった」。二岡選手がそう表現するのは、その数分前に飛び出した糸井選手の一発です。2点を追う7回1死二塁。スライダーを捕らえて右翼スタンドに同点2ランを弾丸ライナーで運びました。それまで2安打に抑えられていたホークス先発・陽選手からの値千金弾。着替えのためベンチ裏に戻ると、携帯メールの通知音が鳴りっぱなしの状態に。興奮した表情を隠さず、再びグラウンドに飛び出しました。

 二岡選手にとって、糸井選手は近大の後輩。そして、先発して7回2失点と試合を作った吉川選手は広陵高の後輩です。「ベテランと言われるのは好きじゃないんだよね」。二岡選手はそう言い続けます。しかし、ベテラン、中堅、若手が一体となって日本シリーズ進出を目指すチームを象徴するような逆転勝ちとなりました。リーグ優勝チームが持つアドバンテージを加え、勝ち抜けまであと2勝。幸先のいいスタートを切りました。

栗山語録

「本当に選手達が頑張ってくれました。先制されても諦めず取り返してくれて、改めて感じるものがありました。吉川はプレッシャーがある中、勝ち星がつくところまで持っていけた。吉川が今年頑張ってきたのを皆が感じていて、何とかしたいという思いがああいう(逆転の)形になった。心のつながりを感じてうれしく思います。二岡が(決勝打を)打った場面には感動しました。先のことは考えていないし、うちのチームは明日全力を尽くすとやってきた。0から何も考えず、また頑張ります」