2012.10.27 SAT
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広報レポート <まだ始まったばかり>

 簡単に終われない。スイングに気持ちを込めた陽選手の一撃は、逆方向ながら白球が大きな弧を描いて右翼席に舞い降りました。わずか2安打に抑えられ、8点を追う9回。「あのまま終わるわけにいかない。シリーズはまだ始まったばかりだから」。いつもの笑顔を封印した背番号24の表情は、明日の反抗を予感させるような気合が満ちていました。

 3年ぶり6度目となる頂上決戦の舞台。先発にチーム勝ち頭の吉川選手を立てて白星発進をもくろみましたが、相手は球界屈指の超重量打線。3回まで得点圏に走者を進められながら無失点にしのいでいたものの、4回に坂本、阿部両選手の連打で先制を許しました。2死を奪うも、ボウカー選手に高めの変化球を右翼席に運ばれて計4失点。日本シリーズ特有の雰囲気のせいか、躍動感、力感にやや欠ける投球で本来の良さを発揮し切れずにその回でマウンドを降りる結果となりました。

 打線も5回の無死一、二塁という絶好機を生かせず、内海選手に対し攻略の糸口を見出せませんでした。送りバントの失敗などらしくない場面も見られましたが、試合前に栗山監督はこれまでも選手にかけてきた言葉を繰り返し、こう話しました。「緊張して頭が真っ白になってミスも出るだろうけど、次に取り返してくれればいい」。そして「今まで言って来なかったけれど、あえて言わせてもらいます。このシリーズは、勝とう」。自分たちの野球を全国に示すうってつけの機会。吉川選手は次回登板に向けて「やり返します」と強い決意をにじませました。初戦を落としたとはいえ、まだ初戦。流れを引き戻すチャンスはまだ多く残されています。

吉川投手 <4回、球数76、打者18、安打7(本塁打1)、三振6、四死球0、失点4、自責点4>

「早い回でマウンドを降りる形になり、申し訳なく思います。次はやり返せるよう、しっかり調整します。」

栗山語録

「日本中が注目する試合だったのに、こうなってしまって申し訳ない。吉川は力みがあったり、コントロールできないところがあったのかもしれないけど、粘りながら投げていたから。内海はコントロールで投げ分けられて捕らえられなかった。打線は何とかしないといけない。間隔が空いたのは言い訳にしたくないんだけど。今日を生かして明日できれば意味が出てくる。何が何でも生かさないといけない」

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