2013.04.05 FRI
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広報レポート <前進する北海道日本ハムファイターズの象徴に>

 ボール球だったかもしれません。しかし、ホークス・松田選手に上手くすくわれた打球は左翼ポールに当たり、グラウンドに戻って来ました。マウンド上で先発・中村勝選手は肩を落とすしかありませんでした。4回のことでした。先制された1回、3ランを浴びた4回、そして途中降板した5回。失点したイニングはすべて先頭打者に出塁を許しました。今季初登板は黒星。悔しいシーズンスタートとなりました。

 「立ち上がりはフワフワしていた」。そう話したのは黒木投手コーチ。それは無理もないかもしれません。本拠地開幕戦――。それも北海道移転10年目をスタートさせる試合で先発を任されたのです。中村選手本人も降板後にこう振り返りました。「本拠地開幕戦に投げさせてもらったのに…」。絞り出されたその言葉に、試合の“重み”が詰まっていました。

 確かに課題はあるでしょう。しかし、2回、3回と躍動感のあるピッチングが戻り、三者凡退に抑えました。先発ローテを守るためには、どれだけそんな内容を続けられるかが勝負になります。また、雨天中止の影響で巡ってきた大役は、21歳の右腕にとって大きく経験値を上げるものになるに違いありません。

 ルーキーイヤーの2010年に初登板初勝利を挙げ、「将来のエース候補」と称されるようになりました。チームにとっての節目でマウンドに上がるのは、何かの縁があるからでしょう。常に前進を続ける北海道日本ハムファイターズの象徴となるべく、鍛錬を続けていきます。

中村投手 <4回1/3、球数71、打者20、安打6(本塁打1)、三振3、四球2、失点6、自責点6>

「先頭打者にフォアボールやヒットを許した時に修正できませんでした。本拠地開幕戦に投げさせてもらったのに申し訳ない気持ちです。」

栗山語録

Q.ホーム開幕戦を白星で飾ることが出来ませんでした
「本当に申し訳有りません。選手交代でベンチを出るたびに、これだけ多くのファンの方々に来ていただいているんだなと思いましたが、見せ場もなく終わってしまって申し訳ない限りです」

Q.期待した中村選手も6失点
「勝の特徴であるカーブだとかフォークだとかはいい球もあり、結果とは違うものは見られたと思います。ただ、それを言ってはいけない試合でもあり、勝負して色々越えていかなければいけない部分はあったと思います」

Q.その中で大谷選手の打撃には光るものがありました
「一発で仕留めなければいけない場面で結果を出しましたし、2打席目も摂津のシンカーに対して粘りが見られたのは良かったですね」

Q.明日に向けてひと言を
「まだ始まったばかりで一つでも我慢して取っていくことが大事。これ以上離されず戦いについていけるよう、全力を尽くします。我慢すれば勝負になるので、先に点を取って我慢していければと思います」

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