

広報レポート <這い上がるしかない>

最後の最後まで可能性を信じてスタンドから注がれた声援が、無念にもため息に変わりました。0‐6の9回2死、好調な大引選手のバットが空を切り、連日3万人を超えるファンの後押しを受けながら本拠地開幕カードは2連敗。昨年のリーグ覇者は2010年6月25日以来3シーズンぶりに最下位に転落しました。
先発のウルフ選手がよもやの一発攻勢に沈みました。1回に今宮選手に内角ボール気味の球を左翼席に運ばれると、2回には右打者の江川選手に右越えソロを被弾。6回には警戒していた売り出し中の柳田選手に豪快に右翼席へ2ランを叩き込まれるなど、5点を失って相手を勢いづかせました。昨シーズン、わずか2本だった年間被本塁打数を1試合で上回る結果に「思ったところにコントロールできなかった」と渋い表情を浮かべていました。
打線は通算で4勝7敗と負け越している山田選手攻略に挑みましたが、4回1死一、二塁でアブレイユ選手とホフパワー選手が凡退。5回から7回まで毎回先頭打者を出しながら、追いかける点差が大きいこともあり、やや淡白な攻めに終始し本塁が遠い試合となりました。
今シーズンから週末の試合後は一般の方がグラウンドに降りられる「ファミリーデー」を開催しています。新しくなった人工芝に手のひらをつけて感触を確かめたり、お立ち台上での記念撮影などで試合の余韻を楽しんでいただいています。勝利の興奮を保って参加していただければなお記憶が色濃く刻まれるもの。ファンの皆様の笑顔を見るためにも、一段ずつ上がっていくしかありません。
ウルフ投手 <6回、球数107、打者27、安打8(本塁打3)、三振7、四球1、失点5、自責点5>

「きょうは自分のピッチングができなかった。期待に応えられなくて申し訳ない気持ちです。」
栗山語録

Q.なかなか決め手のない試合を終えた気持ちは
「気持ち、ですか……苦しい…かな。選手たちも思っているだろうし、それぞれみんながいろんなことを感じていると思う」
Q.ウルフ選手が本来のピッチングを見せられなかった
「球自体は悪くないように見えるんだけど、手元で動かないのか、配球とかでウルフを生かすことができなかったのか。ウルフは心配していなかったけど、今日点を取られているので、要因をあぶりだしていかないと。次、勝たせてあげられるようにしたい」
Q.鍵谷選手が札幌ドームデビュー
「順調ですね。勝ちパターンで考えているし、そういうところで使いたいけど、今日は間隔が空いていたから」
Q.打線がつながらない
「点を取れないと何も始まらない。ファンのみなさんの思いが喜びにつながっていく、そういうことができないのが、申し訳ない、というか、痛い。点を取れないという現実を受け止めないといけないというのはあります」