2013.04.13 SAT
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広報レポート <野球の神様が見ていたら>

 指揮官が顔をしかめているように見えたのは、三塁ベンチに差し込む西日のまぶしさだけではなかったはずです。スコアボードのE(失策)の欄には5が灯り、2-8の完敗。球団ワーストにあと1と迫る守備の乱れは、他にも暴投、野選が重なる負の連鎖を起こし、チームは借金3へと逆戻りしました。

 淡路島を震源とする大きな地震に揺り起こされたのは午前5時33分。神戸市内の宿泊ホテルも揺れ、ほぼ全員が目を覚ましてテレビのニュースで状況把握にあたりました。この3連戦、バファローズは阪神大震災のあった1995年リーグ優勝時、袖に「ガンバロウ神戸」の文字を入れて戦った当時のユニフォームを着用。試合前に栗山監督は「ちょうどこういう日に地震があることには何かがあるのかも知れない。野球の神様が見ているならば、きちんとした野球をしなければいけない」と報道陣に話していました。

 2回に先制点を叩き出したのは、4試合ぶりにスタメン出場となった大谷選手でした。ファームでの先発登板をはさみ再び野手に戻っての最初の打席、西選手の外角低めチェンジアップを右前に運び前日零敗を喫した嫌な流れを断ったかに思われました。ところが、その裏の守備で右足首をひねって途中交代するアクシデント。そこでムードが一転してしまったのは残念であり、チーム全体としてカバーしたいところでもありました。

 地震の規模に対して被害は大きくなく、幸いにも公式戦が開催されました。プレーができた喜び、感謝を表せるのはグラウンド上に限られます。ふがいない思いを返上し、躍動する姿をファンも見たいはずです。

ウルフ投手 <5回、球数101、打者25、安打6、三振2、四球1、死球1、失点5、自責点3>

「ボール自体は悪くなかったと思っていますし、少しでも打球の飛んだコースがずれていれば違った結果になったという思いもあります。しっかり調整して次回の登板に臨みます」

選手コメント

■ウルフ投手(5回、球数101、打者25、安打6、三振2、四球1、死球1、失点5、自責点3)
「ボール自体は悪くなかったと思っていますし、少しでも打球の飛んだコースがずれていれば違った結果になったという思いもあります。しっかり調整して次回の登板に臨みます」

■黒木投手コーチ(先発ウルフ投手について(3回まで))
「ボール自体もいいし、ウルフらしいピッチングはできている。ただ、2回はランナーに意識がいきすぎてしまったところがある。バッターに集中して見下ろすくらいの気持ちで投げれば、必ず試合を作ってくれるピッチャー。期待しています。」

■大谷選手(途中交代について)
北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手は4月13日(土)のオリックス・バファローズ2回戦(ほっともっと)、2回裏の守備中に右足首を痛め、大事を取って3回裏の守備からベンチに退きました。打球を追った際に右翼ファウルゾーンの芝生の切れ目で足首をひねったもので、現在はロッカールームでアイシングをして様子を見ています。

■大谷選手(2回、右前適時H)
「バットの先でしたが、前進守備だったこともあって打球が抜けてくれました。チェンジアップを狙っていた訳ではありませんが、コースが(狙いと)合っていたので初球から振っていきました。結果的に得点できて良かったです」(P西)

栗山語録

Q.大谷選手の状態は
「捻挫だけど程度はひどくない。ただ、無理するようなところではない。ピッチングの予定などは、いままでも準備ができたらということだった。当然、そのあたりはケアしてね。突発性の事故は野手をやっていれば起こりうることなんでね。でも、野手で無理するのとは違うんで、大事にいかないといけない」

Q.試合について
「今日はファンのみなさんに申し訳ない。選手の誰が(悪い)ということじゃなくてね。こういう試合にならないように、これから頑張るんで。もう一度原点に返るというかね。こういう試合にならないように、ちゃんとやっていきます。すいません」

Q.立て直し策は
「立て直しというか、芝のグラウンドだったし、いろいろな要因はある。こういうことを必ず活かしてくれると思っている。ファンの方々には申し訳ないけど、必ず活かすんで」

Q.バファローズの戦いに昨年との違いを感じるか
「印象が変わるというよりも、自分たちのゲームができていないんで」

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