2013.04.14 SUN
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広報レポート <北海道の星に>

 2点リードで迎えた9回裏。クローザーの増井選手が1点差に迫られる一発を浴びた直後、後方ベンチに腰掛けていた鍵谷選手は隣にいた矢貫選手に肩を叩かれました。

 「プロ初勝利ってそんな簡単に挙げられるもんじゃないんだから」。少し笑みを浮かべ、大きくうなずくと再び視線はグラウンドへ。願いはしっかりと通じ、そのままリードを守り切ると、チームメートから握手攻めにあいました。増井選手からウイニングボールを受け取り、それを両手で大事そうに持って初めてのヒーローインタビューを受けました。
 1点を追う6回に3番手としてマウンドに上がって三者凡退。直後にホフパワー選手の同点弾で追いつき、7回も三者凡退の後に打線が3点を奪って勝ち越しに成功しました。打線にリズムを作る完ぺきなピッチングでした。

 「思ったよりも早かった」というプロ初勝利は、本人にとってだけではなくチームにとっても大きな勝利となりました。鍵谷選手は七飯町出身。2004年の本拠地移転後、道内出身選手として球団史上初の勝利投手となり、歴史に名前を残すことになったのです。「そのチャンスがあるのは(いまのファイターズでは)自分しかないから、何とか達成したかった」。次に狙うのは北海道内での勝ち星。7試合で失点したのは1度だけ。日に日に評価が高くなる右腕にとっては、そう遠くない現実として視野に入っていることでしょう。

 打線は序盤こそ決定打が出ませんでしたが、ソロ本塁打5本で逆転勝ち。9試合ぶりの3連打が3回に出ると、8回には今季初の4連打もありました。湿りがちだった打線も、この一戦の18安打で各選手がバットを気持よく振れたこと、つながりが徐々に出てきたことで、本格的な上昇気流に乗れるか期待したいところです。この1週間を3勝3敗で乗り切り、16日からは本拠地・札幌ドームでの6連戦となります。厳しい戦いは続きますが、らしさも出てきたファイターズ。一戦ごとにしっかりと戦っていきます。

谷元投手 <3回、球数60、打者15、安打5(本塁打1)、三振2、四球2、死球0、失点4、自責点4>

「先制してもらった直後の逆転ですから申し訳ないとしかいいようがありません。この後は逆転を信じて応援します。」

栗山語録

Q.序盤は苦しんだが、中盤以降に一発攻勢
「ちょっとゲームの流れ方が去年と違うように感じるよね。その辺は考えてやらないとね」

Q.3点を追う状況からホームランで逆転
「よく打ったね。でも、今日は満塁ホームランを打たれてもベンチから声が出てた。勝ち負けじゃなくて、こういう状況であればいけるんだと思わせてくれた。それが一番うれしかった」

Q.鍵谷選手がプロ初勝利
「ボールがすごくいい。本当は1イニングのつもりだったけど、やっぱりビハインドの状況だから、後のことも考えて2イニング行ってもらった。きっちり投げることで、勝ちをつけてあげられてよかった」

Q.2番手の矢貫選手がいい仕事
「無理させているけど、本当にいい仕事をしている。大きいですね」

Q.西川選手が決勝弾
「いろんな経験をして、それを活かしてくれると思ってるから。下を向くんじゃなくて、泥臭くやることで前に進める。だから、すごくうれしかった」

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