2013.04.21 SUN
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広報レポート <チャンスはもう、逃がさない>

 普段のあどけない表情は、ヘルメットを装着した途端に一変します。目つきは鋭くなり、バットを構えるとより一層大きく見える男。外角への一球をしっかりと捕らえた打球は、左中間を深々と破っていきました。「北海道での試合は初めてなんで頑張ります」。札幌ドームでのスタメンデビューを果す直前にそう話していた谷口選手は、1回1死での第1打席で周囲の、そして自分自身への期待に応えてみせました。

 オープン戦終盤まで一軍帯同。まずまずの結果を残しながらも、開幕直前にファーム合流を言い渡されました。東京ドームでのオープン戦後、鎌ヶ谷に送る荷物をまとめる表情は悔しさに満ち溢れていました。「絶対に戻ってきます」。イースタン戦では20日までの19試合で打率.382で出塁率.462。その結果は悔しさを晴らす以上のものでした。21日のフューチャーズ戦で3安打を放ち、ちょうど1ヶ月で宣言通り一軍に合流。「使うために上げる」という栗山監督の方針のもと、昇格即スタメンの座をつかみました。

 2打席目以降は内野ゴロに終わったとはいえ、他の攻撃陣もライオンズ先発の十亀選手にほぼ完ぺきに封じられ、チーム全体でわずか5安打と沈黙してしまいました。第1打席で今季初安打を記録したプロ3年目。第4打席では2死二、三塁の好機で遊ゴロに倒れました。これから始まるチャンスを逃さないための戦いは、チームに起爆剤を与える戦いにもつながっていくはずです。

谷元投手 <4回1/3、球数74、打者18、安打5、三振4、四球1、失点3、自責点1>

「ボール自体は今シーズン一番良かったと思いますが、走者を出してから相手の連打を食い止めることができませんでした。先制点を許したうえ、鍵谷に走者を背負った場面でリリーフを仰ぐことになり、申し訳なく思います。頭は冷静に、心は熱く投げられるよう、次回頑張ります」

栗山語録

Q.大量失点が響き、大敗を喫してしまいました
「うーん、谷元は球自体今まで投げた中では良かったんだけれども。これだけ取られたことに関しては、自分を含めベンチの選手たちも二度とこんな思いをしたくないと感じたはずです。必ず生かせるようやっていきます。自分としては鍵谷で勝負したと思っているし、河野にはプロの打者がすごいと思い過ぎだと言ったので、これも大きな経験にしてほしいです」

Q.点差が開いて十亀選手を最後まで捉え切れませんでした
「相手は確かに良かったけれども、バッターもプライドを持ってやってくれたと思います。でも負けは負け。これを生かせないとただの負けに終わってしまうので」

Q.初先発の谷口選手が二塁打、中島選手も2安打を放ちました
「がむしゃらにやってほしかったし、必死さが見えました。(中島)卓に関してもやってきたことが少しずつ出せるようになってきたと思います」

Q.明後日は敵地でホークス戦が控えます
「必ず流れは来ると思っています。(故障者ら)みんなが戻るまで何とか、という思いはありますが、まずは明後日のゲームです」

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